外国人が東京の東側の魅力に気がついて、日本人がそれを後追いするのかもしれない。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

先日夜9時頃、浅草の松屋でゴハン食べていたら、気づけばカウンター席が満席。

そして驚くべきことに、僕以外は全員外国人の方でした。しかも欧米人、アジア人、店員さんは黒人女性と、なんとも国際色豊かでとっても面白い光景となっていました。

松屋で楽しそうに食事をする訪日外国人。

そして、何よりもそこにいる皆さんが全員とても楽しそうだったんです。

何の変哲もないフツーの牛丼とかカレーとかをバンバン写真撮りながら、とても楽しそうにご飯を食べていました。

お腹を満たしたいという欲求だけで一人寂しく牛丼食べに来ている自分とは完全に違いました。あの空間で、一番つまらなそうにゴハンを食べていたのは間違いなく僕です。

ネガティブな先入観は日本人だけのもの。

「松屋は空腹を満たすだけの場所」という先入観を持っている日本人は結構多いと思います。少なくとも僕にとってはそう。食事を積極的に楽しみにいく場所だなんて到底思うことはできません。

でも、海外の人たちにとってそんな先入観は全くありません。すごくフラットに捉えているのだと思います。

MATCHAをやっていた時に、色々な方々が「訪日外国人の人たちが松屋とか吉野家とかに行っているのはもったいないし、可哀想!」っていう声をよく聞きました。でもそれは違うのかもしれないなぁと。

それは、あくまで日本人の価値観からの発想であり、外国人の人たちは全くそんなことは思っていないのだと思います。

実際、訪日外国人の方々からしてみれば、松屋だって吉野家だって非常にワクワクできるし、興奮する空間なのでしょう。

外国人が東京の右側でビジネスを始める可能性。

そして、今日の本題はここからなのですが、僕はこれと似たような現象が東京の東側でも起こるような気がしています。

去年から今年にかけて浅草・上野周辺に訪日外国人の方々が集まってきているのは、何度もこのブログで書いてきました。

参照:上野・浅草周辺に訪日外国人を受け入れる日本の未来がある。 | 隠居系男子

日本人からしてみれば、この周辺の街並みに対して、古臭いとか、下町だとか、色々とネガティブな印象もつきまといますが、外国人にとってはそんな先入観はありません。

自分たちにとって面白いかどうか、感性が合うかどうか。ただそれだけです。

日本に旅行に来てみて、「あれ?こっちの方が渋谷とか新宿よりも面白いじゃん!地価も安いの!?じゃあここでビジネスしてみよう!」って考える外国人がいても全くおかしくないし、きっとこれからそんな発想の外国人が増えてくるだろうなと思います。

この周辺には、わかりやすい日本的なものがたくさんありますし、物理的な空間の広さも確保できるので、彼らが想像しているような空間も非常につくりやすい。

ブルーボトルコーヒーが先駆者。

清澄白河にできた「ブルーボトルコーヒー」なんてまさにそのわかりやすい例だと思います。

今まで日本人がほとんど見向きもしていなかった清澄白河という街に、日本人が何時間も行列を作って一杯のコーヒーを飲みに来たりする今回のような事例が、これからドンドン増えてきそうだなと。

実際ブルーボトルコーヒーができたことにより、日本人が以下の様な記事まで作り出しているところにも、その片鱗をみることができると思います。

参照:ブルーボトルコーヒーだけじゃない! 素敵なお店大集結の清澄白河の満喫MAP – みんなのごはん

最後に

海外の方が、東京の東側のおもしろさを発見してくれるのは、嬉しいようで、なんだか悔しくもあり、とても不思議な感覚です。

そんな悔しさから、「灯台もと暮らし[もとくら]」では、5月上旬頃に「蔵前特集」を始めようと思っています。少しでもこちら側の魅力が日本人にも届くように。

でも結局は「歴史は繰り返す」ということなのでしょう。古くから日本は、こうやって海外から評価される自分たちを見て、良くも悪くも外圧の力によって変化してきた国民だと思うので、この評価をまたうまく取り入れてくるタイミングがやってくるのだと思います。

いま訪日外国人が急増する時期に、浅草に1年間住んでみてそんなことを考えた今日このごろです。

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

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