どうも鳥井(@hirofumi21)です。
先日、もとくら編集長の佐野と雑談していて気がついたのですが、僕は地方の主要都市を見に行くことが、実はかなり好きなんだなと。
もちろん、観光地だったり、その土地ならではのものを見に行くのも好きなのですが、地方の主要都市のファッションビルとか、ショッピングモールとかを見に行くのも同じぐらい大好きです。
特に、その都市の主要駅に隣接している駅ビルとか、ちょっと駅から離れたイオンモールなどを見に行くのが、自分にとっては半端なくおもしろい。
「どこに行っても、入っているお店も一緒じゃないですか!?」って驚かれるんですが、いやいやいや…同じだからこそ意味があるんです。
同じ系列のお店なのに、それぞれ細かい所で若干の違いが必ず存在していて、地域ごとの特徴が見て取れる。しかも、そこに流れてくる人々の雰囲気や表情も地域ごとで必ず微妙に異なります。
現地で働く人たちの手によって、自然と生まれる微細な変化。
例えば、神戸なんかはその違いがわかりやすい街なんだけれど、でも微細な変化ほど気づけた時に「おぉー!」って思えたりする。
神戸ファッションの「重厚感」と神戸の街並みを歩いてみて思うこと。 | 隠居系男子
セレクトショップのマネキンが着ている洋服も、全く同じセレクトショップでも地域ごとにテイストが若干異なったりするし、マクドナルドやスタバのような、グローバル企業が運営するお店でも、店員さんの雰囲気など、微細な違いが必ずどこかに存在していて、その土地ならではの特徴が滲み出ているものなんです。
しかもそれは、本社が指示して仕掛けたことじゃない、現地で働く人たちの手によって、自然とそうなってしまっていること。
もちろん、これは国内でも海外でも同じことです。このような視点で見比べていくと、何がグローバルの方向へと変化していっていて、何がその土地のローカルの特徴として残っているのかが、手に取るようにわかってくる。それは、数年前に書いた以下の記事の話にも少し近いのかもしれません。
真のグローバル化とは、徹底的に日本の原風景を理解すること。 | 隠居系男子
限りなくニュートラルに近い街、東京。
だからこそ自分は、先日ちきりんさんのブログで書かれていた分類の中では、1)に分類される人間だなと。
「灯台もと暮らし」を運営していたり「隠居系男子」を書いているから、たまに勘違いされるのですが、僕も1)のタイプの人間です。これはとてもわかりやすい記事なので、オススメ。:東京一極集中と地方の衰退は無関係 https://t.co/4KhDC23XV9
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2015, 12月 6
ローカル色が1番少なくて、むしろ無数のローカルの寄せ集めみたいな、一周回って限りなくニュートラルに近い街、東京。
そんな東京に拠点をおきながら、色々なローカルを眺めてみたいと強く思います。
比較対象物の“同じところ”と“違うところ”を探し続け、「なんでこの土地ではこうなっているんだろう?」って考えながら、「だからこうなっているのかもしれない。」と考えたいし、「そうなると、今後はこうなっていくんじゃないか?」っていうことも妄想しつつ、仕掛けてもみたい。
そのためには、知見が必要で、見聞も必要。そして視点や感覚をニュートラルに戻すための場所も必要。それに1番適している居住地が、今のところ日本では東京だけしか存在しないということなのでしょう。
最後に
色々なタイプの人々と交流する機会が増えてきたからこそ、自分がおもしろいと思っている部分は、実は他人にとってはあまり面白さを感じない部分なのだなと、最近よくわかってきました。
でもこれに気がつけたのも、日本各地に行きながら、色々な職業の方と交流してみるからこそなのだろうなぁとも思います。
目的のない旅は、“青い鳥探し”と揶揄されることもありますが、色々な人々と出会い、いろいろな価値観に触れることは、自分の中で何が大切な価値観なのかを浮き彫りにすることができる良い機会にも繋がるので、結構有益だったりするんですよね。
特に結論めいたことがあるわけではないですが、そんなことを漠然と考える今日このごろです。
それでは今日はこの辺で。
ではではー!