最悪な未来も今の延長線上にしかない。半藤一利さんが語る、戦争が起きる前の6つの兆候。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

代表作は「昭和史」の作家、半藤一利さん。このブログでも以前、宮﨑駿さんとの対談本を紹介したことがあります。

参照:腰抜け愛国談義から考える「これからの日本は脇役を目指すべきだ」というお話。 | 隠居系男子

そんな半藤さんが語る、戦争に向かうときに社会の中で何が起きるのか、その6つの兆候について、ジャーナリスト青木理さんが「荒川強啓 デイ・キャッチ!」というラジオ番組内でお話していました。

今日は、その6つの兆候をこのブログでもご紹介してみようと思います。

戦争が起きる前の6つの兆候。

以下がその6つの兆候です。

・国民市民に、被害者意識が高まって、反発心が高まる。
・言論が不自由になっていく、メディア不信が起きてくる。
・政治が教育への介入を強める。
・政府による市民監視体制が強まる。
・ナショナリズムが高揚して、排他的で、国民に同調主義が強まっていく。
・テロの発生。

引用元:『戦争への条件』。半藤さんの警告 デイキャッチャーズ・ボイス 青木理 2015年07月20日(月)放送分│TBS RADIO 954kHz | 荒川強啓 デイ・キャッチ!

この6つの兆候があらわれることによって、社会がどう変化していくのか。

この6つの兆候が全て揃ったからといって、必ずしも戦争が起こるわけでもないと思いますし、実際にそんな単純な話でもないと思います。

でも、どうしてこの6つの兆候が出てきたら、歴史上多くの国が戦争へと向かったのか、その理由を考えてみることは非常に重要なことなのではないかなと思います。

この変化によって、どんな人権が侵害されて、一体何が問題になってくるのか。

戦争が起こるかもしれないという危機意識を無駄に煽って面白おかしく語って終わらせてしまうのではなく、この6つの兆候があらわれることによって、社会がどう変化していくのか、その変化の過程を自分自身の中で考える契機にするべきだと思います。

その点において、この半藤一利さんの警告はとても重要な問題提起だと思ったので今回紹介してみました。

最悪な未来も今の延長線上であり、陸続きでしかない。

さて、先日書いた以下の記事。

今の延長線上にしか未来は広がっていないけれど、それに気がつくとチャンスは目の前に転がっている。 | 隠居系男子

この記事では、素晴らしい未来というのは、結局は今の延長線上であり、陸続きでしかないという話を書きましたが、最悪な未来が訪れる時も同様だと思います。

一夜にして劇的に悪化し、奈落の底に落ちてしまうというようなことはまずあり得ません。一つ一つの変化は些細なことですが、その小さな積み重ねが負のスパイラルを生み出して、徐々に悪化の一途を辿るわけです。

そういう意味でも、今回の半藤一利さんのお話は非常に参考になるかなと思いました。国家でもそうですが、会社でもそうですし、チームでも、個人でもそう。この6つの兆候を自分事として置き換えて考えてみた時に新しい発見があるはずです。

最後に

たった、7分間の音声です。

『戦争への条件』。半藤さんの警告 デイキャッチャーズ・ボイス 青木理 2015年07月20日(月)放送分(音声が流れます)

このお話の模様は、8月11日発売の「サンデー毎日」でも掲載されるようですのでテキストで読みたい方は、ぜひそちらをチェックしてみてください。僕もこの号は買って読んでみようと思います。

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

スポンサードリンク