なぜITリテラシーの高い人はアイドルにハマるのか

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どうも鳥井(@hirofumi21)です。

このブログでも何度か書いてきましたが、今は過去に例をみないほどのアイドルブームです。

いわゆるヲタクという人々や若年層だけではなく、様々なジャンルの人々にアイドルが受け入れられています。

その中で特に目立って見えるのが、ITリテラシーの高い人々。Twitterやブログの自己紹介文などを読んでみても、IT業界の人達がアイドルを推しているのを見掛けることが非常に多くなってきました。

実際にアイドルヲタクの友人に聞いてみたところ、ライブ会場に足を運んでいるファンでもプログラマーやウェブデザイナーという人が、かなりの確率でいるようです。

なぜ彼らはアイドルにハマってしまうのか、今日はそれについて少しだけ考えてみたいと思います。

きっかけはダウンタウンに関する記事

今日、このテーマを扱ってみようかなと思ったきっかけは、最近バズったこの記事です。

関西人からしたらダウンタウンがディスられてるのが悲しい – 無意味の意味

既に筆者が内容を変更されてしまったので、もう以前の内容は読むことが出来ないのですが、この記事には以下のようなことが書いてありました。

なんか最近、有吉さんのお陰で毒舌したろかああああみたいなブームになってるけど、あれはちょっとおかしい。

 もちろん有吉さんは悪くないけど、上澄みでしか見てない人が多い。人をディスったったええんやろ?みたいな人が増えて、あー残念やなーと思う。

引用元:関西人からしたらダウンタウンがディスられてるのが悲しい – 無意味の意味

僕が気になったのは、この毒舌ブームというところ。

確かに、最近は無駄に何かをディスる人々が増えてきた印象です。特にネット上では、本当に多くの人が朝から晩まで何かに対して毒づいていて、Twitterのタイムラインなどを見ていても、否定的な意見を目にしない日はありません。

絶対に相手を批難しない唯一無二の存在

そんな時にふと思ったのですが、今「アイドル」という存在は、大衆エンタメの中で絶対に相手を批難しない唯一無二の存在なのではないのでしょうか。

もちろん、テレビ局のアナウンサーなどもそれに含まれるかもしれませんが、彼女たちは大人の事情を踏まえ、建前としてそれを業務の一環で行っています。

しかし、アイドルの場合は、たとえ猫をかぶっていたとしても、それも少女たちの思考回路の範疇でやっているわけです。つまり、それすらひたむきな姿勢に見えるという…。

もちろん、アイドルで毒舌を売りにしている子もいますが、それはアイドル同士のディスり合いであったり、あくまでも「中」で行われていること。観ている側はそれもひとつのフィクションのように受け止められる。

間違っても、その矛先が自分に向けられるという事もありません。応援する側は、安心して見守っていられるわけです。

つまり、僕がここで何をいいたいのかっていうと、このような毒舌を口にしない「アイドル」のような純真無垢な存在が、今、ITリテラシーの高い人達に求められているのではないか、ということです。

ネットを日常的に使いこなしている人達にとって、「もう毒舌はお腹いっぱいだ!」という状態なのではないかと思うわけです。

毒舌を欲しがる人々

一方で、有吉やマツコ・デラックスが今もTVで根強い人気があるところをみると、毒舌を求める人たちがお茶の間に存在するのも事実です。

また、毒舌で有名な石原慎太郎さんが有権者、特にご高齢の方に人気だったりするのも皆さんご存知の通り。

つまり、あまり普段ネットに触れていない人たちにとっては、日常の中に毒舌が増えたという実感はあまりなく、依然として歯に衣着せぬ物言いで、ちょっと毒のあるセリフを吐いてくれる人たちが求められているんでしょう。

ネットで溢れんばかりの毒舌を目にしていないので、あくまでも日常のちょっとしたスパイスとして受け止めているんだと思います。

毒舌も多すぎると不快になる。

毒舌というのも、あまりに日常的に溢れていると不快になり、自然と避けてしまうものです。

たとえその指摘が的確であろうがなかろうが、そうゆうネガティブな発言ばかりを目にしていると、気分の良いものではありません。

ダウンタウンが下火になってきたのも、きっとこれが原因のひとつなんだと思います。ネットを使いこなす若い世代にとっては、それがもう自分たちの気持ちを代弁してくれている「リアル」ではなくなったんだと。

そして、その真逆に位置する存在として、今「アイドル」が受け入れられているのではないでしょうか。

僕自身も、もう数年「アメトーク」や「ロンドンハーツ」など芸人が毒舌でけなし合うような番組は見ていません。学生時代は欠かさず見ていた頃もありましたが、今では自然と避けるようになりました。

一方で、今まで一度も見たことがなかった朝の連ドラにどっぷりとハマり、『あまちゃん』を毎日欠かさず見ていたのは、このブログの読者の方であればご存知の通りです。笑

最後に

相手を批難したりネガティブな発言というのは、たまに見ればクスッとできるかもしれませんが、普段からそればかりを見続けていると当然辛くなってきます。(たまにリミッターが外れてそうじゃない人もいますが…。)

やはり、ネット上で誰かに見てもらうことを前提に書き込んでいるならば、愚痴や毒舌と言った類いを日常的に吐き出すことは良くないと思いますし、なるべくなら肯定的な発言をしていった方がいい。自戒を込めて本当にそう思います。

SNSの黎明期には、毒舌なユーザーが面白がられてドンドン拡散されていったこともありましたが、やはりこれだけ普及してしまうと、リアルの社会と何ら変わりません。

リアルの世界と同じように、毒ばかりを吐いていれば結局は自分に跳ね返ってきます。この事はどんな時でも忘れたくないものですよね。

それでは今日はこのへんで!

ではではー。

鳥井弘文

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