「あたらしいあたりまえ。」を伝えるということ。

あたらしいあたりまえ。  暮らしのなかの工夫と発見ノート (PHP文庫)

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

以下の記事を読んで気になったので、松浦弥太郎さんの「あたらしいあたりまえ。 (PHP文庫)」を読んでみました。

参照:「あたりまえ」を見直すことが、イノベーションの第一歩。書評「あたらしいあたりまえ。 暮らしのなかの工夫と発見ノート」(松浦弥太郎) | nishi19 breaking news

具体的に何かを学ぶために一気読みするというよりは、「仕事が煮詰まったなぁ」とか、「実務書を読み込みすぎてちょっとリラックスしたいなぁ」っていう時にオススメです。

何度も小分けにして読むことで、自然と我に返れる素敵な本。読んでいてとても”安心感”があるのです。

今日は「あたらしいあたりまえ」という言葉の真意について、少し自分なりに考えてみようかなと思います。

「あたらしいあたりまえ、その分かち合いこそが仕事。」

松浦さんは「あたらしいあたりまえ。その分かち合いこそが仕事であり暮らしでもあるのだ。」と本書の中で書かれています。

目に見えるものは変っても、世の中や社会の本質は何も変らない。だからこそ、私たちは常に自分らしくあたらしくあるべきです。

例えば、僕は『暮しの手帖』の編集長ですが、企画コンテンツの基準は何かと訊かれたら「今、自分があたらしいあたりまえと感じること」と答えます。料理記事にしても、手芸記事にしても、紀行記事、また、仕事への思い、取り組み方、方法などすべて、僕にとってのあたらしいあたりまえの提案なのです。

この感覚はとてもよく理解できます。日々何かをアウトプットをし続けている方であれば、きっと共感できる内容なのではないでしょうか。

あたらしいあたりまえは、どこからやってくる?

では、その「あたらしいあたりまえ」とは一体どこからやってくるのでしょう?

きっとそれは、自分自身の実体験を通してやってくるものなのでしょう。「人生の豊かさから生まれてくる人間本来の気付き」と言い換えることもできるかもしれません。

“豊かさ”と言いつつ、もちろん成功体験の中から生まれることだけではないと思います。その多くは色々な失敗や不満、疑問などから生まれてくるはずです。それを解決しようと真摯に取り組んだ結果、本当の意味で得られる気付き、それこそが「あたらしいあたりまえ」なのだと僕は思います。

本書に書かれている一つ一つのエッセイも、決して借り物の言葉ではなく松浦さん自身の体験から語られている「あたらしいあたりまえ」で溢れていました。

自分にとって腑に落ちたこと、それを自分の言葉で捉え直してみて、伝えようとすること。「あたらしいあたりまえ」の本質とは、自分自身の言葉で、背伸びすることなく語ることのなのだと思います。

最後に

気付けば、このブログも「書いていてよかった!」と思えた瞬間は、いつも自分にとっての「あたらしいあたりまえ」に気付けて言語化できたときでした。

もちろん「真のグローバル化とは、徹底的に日本の原風景を理解すること。」という様な気付きもそうですが、iPhoneiPadMVNO SIMカードなどの話もそうです。自分にとっての「あたらしいあたりまえ」について言語化できた時、ブログを書いていて本当によかったなと感じます。

これからもこの点を意識して書き続けていこうと思います。そして、届いて欲しい人に共感してもらい、共に育んでいく環境を築き上げる事ができれば最高に嬉しいなと思う今日このごろです。

なにはともあれ、非常に心が落ち着く本です。気になる方はぜひ読んでみてください。Kindle版もあります。

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

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