昨日、こんなツイートをしてみました。
イチローのインタビュー、語られた内容ももちろんそうなんだけど、イチローが質問を受けて答えるまでの“考える間”もめちゃくちゃ参考になると思うから、ぜひ動画で観て欲しいなあと思う。本来、質問を受けてから、あれぐらい長い時間をとって考えてもいいんだよね。間を恐れないこと、本当に大切です。
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2019年3月24日
考え抜いた答えを相手に提示しよう。
思うに人間は、自分が相手から理解のある人間だと思われたい生き物なんだと思います。
それはもう人間の性であり、だからこそ「即レス」が正義だと思われがち。
確かに、即レスすることで「あなたに気を使っていますよ、重要度が高いと思っていますよ」ということは伝わると思います。
でもそうすると、どうしても形式だけのやり取りになってしまって、お天気の話と変わらず、ただの雑談になってしまうんですよね。
ちゃんと考え抜かれた答えを提示しないと、本当の「会話」には繋がっていかないはずなんです。
考える間を取ってから答えたほうが、結果的に短時間で済む。
「そうは言っても、いちいち考える間なんてとっていたら、話せる量が減ってしまうじゃないか。忙しいから、そんなにゆっくりと考える間なんて取っていられないんだよ!」と思う方もいるかもしれません。
でもよくよく考えてみると、同じ1分間で話す場合であっても、考えながら1分間ダラダラと話し続けるよりも、最初の15秒でしっかりと考える間を取って、考えをまとめた上で45秒で話したほうが間違いなく濃い内容になるはずです。
また、聞いている側としても、しっかりと話がまとまっているから理解しやすくなり、会話の深度と速度は必然的に上がっていきます。
聞き手にとっても、考える間は非常に重要。
そして、この考える間は、話を聞く側(インタビューする側)にとっても、まったく同じことが言えるはずで。
以前もこのブログで書いたとおり、食い気味で次の質問を被せないことは本当に大切なことなんですよね。
参照:話が面白い人の特徴と、そのための訓練法。 | 隠居系男子
相手の考える間を、しっかりと取ることが非常に重要になってくる。
どのように重要なのか?は、以下の動画の中で国谷裕子さんがとても丁寧に語ってくれているので、興味がある方はぜひ合わせてご覧になってみてください。
“考える間”に興味がある方は、この高倉健さんのインタビュー動画もぜひ観てみて欲しい。そして、そのあとの国谷裕子さんのコメントもぜひ合わせて聴いてみて欲しいです。 https://t.co/rzLqkoXV6z
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2019年3月25日
最後に
きっと現代に生きる僕らは、台本があるものを見慣れすぎてしまっているのだと思います。
映画やドラマ、お笑い番組などがそう。最近ではYouTuberの極限まで間を排除して編集された動画なんかもそうかもしれません。
テンポの良い掛け合いが優れた会話だと思い込んでいる。
でもそれはお客さんありきの場合で、とても限られた場所でのお話なんですよね。
実際は、お互いにしっかりと考える間をとって、考えに考え抜いた内容をキャッチボールしたほうが本当に良い議論や発見は生まれてくるはず。
いつもこのブログを読んでくださっている方々にとって、日々の生活の中で何かしらの参考になったら嬉しいです。
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