先日、関西へ向かう新幹線の中でFashionsnap.com のPodcastを聴いていまして。
No.81 | ファッションECの競合 | ポッドキャスト | Fashionsnap.com
その中で、ヨッシーさんがとても納得感のあることを仰っていました。
要約すると、あるブランドのシャツだけを着てみても「なんだか自分にはハマってないな…」って思ってしまう時がある。でも同じブランドのパンツも合わせてみたら「これだ!」ってなる、と。
これは本当にそのとおりだよなあと思います。
特に最近のブランドは思想や世界観が強く、シルエットが特徴的なものも多いから、なおのこと。
何事も気になるのであれば、一回全部乗っかってみることが大事。
そして、この話をもう少し抽象化させて思うのは、何事も気になるのであれば一回全部乗っかってみることが大事だということ。
例えば、ある温泉に片足だけ突っ込んできただけの人が、「俺はあの温泉に片足だけ入れたことがあるけれど、あんなのダメだ!熱すぎて入れたもんじゃない!」とか言ってたら、ちょっと違和感を感じてしまいますよね…。
でも、それと似たようなことが今あらゆるジャンルで起きはじめているなあと思うのです。
なぜなら、それぞれのジャンルの細分化が進みすぎて、その深度も加速度的に深まっているから。片足を突っ込んだだけで理解できるものが減ってきているということなのでしょう。
“片足だけ突っ込む”を何度繰り返してみてもダメ。
そういえば、以前も似たようなことを書いたことがありました。
圧倒的にダサイくらいミーハーにならないと、本質は見抜けない。 | 隠居系男子
常識にとらわれない人生が動き出すために。質より量が大切だというお話。 | 隠居系男子
上記の2記事の中で言いたかったことも、基本的には同じこと。
ただ、単純に量を繰り返せばいいってもんじゃないんだと思います。
上記の温泉の例で言えば、“片足だけ突っ込む”を何度繰り返してみてもダメで…。
ちゃんと肩まで浸かってみること。
そこで何か直感的に感じることがあるのであれば、そこから何度か繰り返し肩まで浸かってみることで初めて、気付けることがあると思うんです。
だからこそ、片足だけ突っ込んで「これは違う、あれは違う」と批判的なコメントを述べる前に、気になるならまずは全部一度乗っかってみるべきだなあと感じています。
参照:「これは違う、あれは違う」と言うのは簡単。でも“好き”を言語化するのは難しい。 | 隠居系男子
改めてそんなことを考えていた今日このごろ。
いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとっても何かしらの参考になれば幸いです。