「SEO対策を重視すべきか否か」という議論に、僕の中で終止符が打たれました。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

「SEOは重視するべきか否か」というのは、ウェブメディア運営をする上で絶対に避けては通れない問題だと思います。

僕も色々な方の意見を見たり聞いたりしながら、自分なりに考えてきましたが、先日行われた「Web Creator Conference」でそこに終止符が打たれました。

参照:上野LIGいいオフィスで開催「Web Creator Conference」の当日の様子 | 隠居系男子

今後は“この判断基準”にしたがって、どちらを目指したいのかを考えていけばよいのかなと思っています。

今日はそんな判断基準について少し書いてみようかなと。

読者に対してどのような反応を求めているのか?

僕もモデレーターを務めた「PV至上主義を捨て、ブランディングへ〜LIGブログとサイボウズ式が目指す企業メディアの新しい形〜」という対談。

お話をしてくれたのはLIGブログ編集長朽木さん、サイボウズ式編集長藤村さんです。

このお二方のお話を聞いていて納得したのは「自分が読者に対してどのような反応を求めているのか」によってSEO対策を重視するかどうかを決めればいいということです。

具体的には「読者が既に抱えている問題を解決をしたいのか?」
それとも「読者がまだ気付いていないだろうという問題の前段階であるモヤモヤ感に対して、その問題提起をしたいのか?」この2択です。

前者であればSEO対策を重視した方がよくて、後者であればソーシャル対策を重視した方が良いのだと。

読者が既に抱えている問題を解決したい場合

LIGさんの場合は、読者が既に直面している課題に対してその問題解決方法を提示したいと考えメディア運営をしているとのことでした。

例えば、「どうやってバナー画像を作成すればいいのか?」や「ビジネスメールの書き方」など、既に読者自身もその問題に気が付いていて、わからないから解決したい!という欲求を抱えている読者に読んでもらうための記事を配信しているわけです。

そんな記事であればSEO対策を重視して、読者の方がgoogleで検索をかけた時に、その適切な答えが上位に来るように設定するべきでしょう。

読者のモヤモヤ感を言語化して、具体的な問題提起をしたい場合

一方、サイボウズ式さんの場合は、読者自身もまだ気付いていない問題に対して、そのモヤモヤしているところを言語化することに重きを置いているようです。

社内のチームワークの中で起こりうる“あるある話”など、「あー、確かにそこにイラッとしたことがある!」というような話を書くことによって、「これを問題だと思っていますよね?」と提案していくスタイルです。

サイボウズさんが先日公開して大きく話題になった、以下の動画もまさにその一例だと思います。

ソーシャルであれば「あー、そうそう!これが問題だと思っていた!」となって、自身もシェアして友人に伝えたくなります。

だからこそ、SEO対策よりもソーシャルに特化するべきであって、より多くの人に問題提起をしていく方向性に持っていく方が良いのだと思います。

真逆だと、誰にも読まれないコンテンツに…

これがもし真逆だと、全く読者に届かないコンテンツとなってしまいます。

問題提起なのにSEO対策をしてもしょうがない。なぜなら、まだ読者自身も気付いていな問題は、読者がGoogleの検索窓にそのワードを打ち込むはずがないからです。

逆に具体的な問題解決方法を示したいのに、ソーシャル対策をしてもしょうがない。なぜなら、その問題に現在直面していない人にとっては全くどうでもいい内容なので、その記事がタイムラインに流れてきたとしても反応しないからです。

最後に

今回の基準でいくと、この「隠居系男子」というブログは読者に考えるキッカケを与えたいと思い運営しているので、ソーシャルを重視していく方が賢い運営方法だということになります。

もちろんこの基準は、どちらか二者択一というわけではありません。両方を常に意識する必要はあると思います。グラデーションのように重なるところも多々あります。

しかし「自分がどちらを重視していくのか」それはしっかりと方針づけておいたほうが良いと思います。

またこれは完全に蛇足なのですが、このことに関連して以下のけんすうさんのつぶやきが少し参考になるかなと。

けんすうさんが言うように、もしGoogle Nowがここを強化してくれば、また今度は「google now対策」という新しい形のSEO対策が始まるのでしょう。

人間とコンピューターの争いはいつまでも終わらないですね。。

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

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