社員の仕事道具には投資しろ。

僕は、良い仕事をしたければ、仕事道具には絶対に投資するべきだと思っています。

人のモチベーションというのは、思いのほか、仕事道具に左右されるもの。

「弘法筆を選ばず」と言いますが、あれは達人の話です。

凡人である僕らは、少しでも早く達人の域に到達するために、むしろ良い道具をガンガン使うべきだと思っています。

だから、僕は社員の仕事道具にもできる限り投資したいと思っています。

良い道具を揃えれば、プライドを持って良い仕事をしてくれる、そう信じてるからです。

幼少期の原体験。

これには僕自身の明確な原体験があるんです。

僕の父は昔からすごく倹約家で、おもちゃはほとんど買ってくれないタイプのケチな父親でした。

でも、そんな倹約家の父も、勉強道具と本だけは「欲しい!」と言えば、いつでもすぐに買ってくれました。

どれぐらい何でも買ってくれたかと言えば、僕が中学時代に、「勉強のためにコピー機が欲しい!」と言ったら、コピー機も買ってくれました。

家庭用の複合機みたなコピー機ではなく、オフィスにあるようなデカい業務用のコピー機です。

まだ中学生の僕は、「勉強が捗って助かるなあ」ぐらいにしか思わず、大して感謝もしていなかったのですが、社会人になったタイミングでやっと「家にコピー機があるのはおかしいだろ」と気が付き、父親に聞いてみたんです。

「なんで、勉強にはあれだけ湯水の如くお金を使ってくれたの?」と。

そうしたら、父親の答えはこうでした。

「おまえが大学受験のために予備校へ通い、さらに浪人でもしたら、どれだけ金が掛かってると思ってるんだ?それに比べれば全然安い。むしろあの投資は節約だよ。」と。

確かに費用対効果で考えると、全然高くない。むしろ安いぐらいなんです。

最後に

バブル世代を経験していない僕らは、「投資のお金」も「消費のお金」と同様に、目先の数万円を節約しようとしてすぐにケチってしまいます。

しかし、その数万円に投資することで、あとから何十万、何百万円と回収できることが明白であれば、目先の数万円に右往左往する必要なんてないんです。迷わず、すぐに投資するべき。

経営者の立場として、人件費以上に削減しやすい部分だからこそ、自戒を込めてブログに書き残しておきました。

僕は会社のメンバーを信じています。だからこそ、社員の仕事道具にはこれからもガンガン投資していきたいと思います。

追伸:GW前、くいしんさんに新型のMacBook Proを支給したはずなのに、彼は未だに2012年製の古いMacBook Airを使い続けています。

スポンサードリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。