先週末、BOOKLABTOKYOさんで、最所あさみさんと対談イベントを行いました。
参照:【スペシャル対談】『読むで繋がる関係とは!』(最所 あさみさん×鳥井 弘文さん) | Peatix
今回のイベントでは、最所さんと僕とでお互いに「世界とつながるための本」というテーマで選書をしています。
トーク中は、お互いに話すことが多すぎて、ほとんどこの選書についてご紹介することができなかったため、本日は僕が選んだ5冊をカンタンにご紹介しておきたいと思います。
1.池波正太郎著『男の作法』
「馴染みのお店ほど、末席に座る。」という話を読んで欲しくて、この本を選びました。
今の時代、自分がお客さんの時ほど相手を喜ばせることが大切になってきているなあと感じます。
なぜなら、売り手と買い手の立場をものすごく頻繁にスイッチする時代だから。
お客さんの時ほど作り手を喜ばせたい。ローカルにある、東京の未来。 | 隠居系男子
そんなときに自分はどんなお客さんを目指せば良いのか。
ルールやマナーのような形式ばった話ではなく、心構えとしての“男の作法”をいちから学べる本だと思います。
2.糸井重里著『インターネット的』
何度もこのブログで紹介してきてい書籍なので、このブログの読者の方々にはもう説明不要の1冊だと思います。
2001年出版の糸井重里著『インターネット的』が驚くほどの預言書だった。 | 隠居系男子
次世代を生きる若者が、好きなモノに囲まれた人生を送るための唯一の方法。|鳥井弘文|note
僕もこの本に出会ってから、本当の意味で世界とつながり始めたように思います。今回、一番最初に選んだ本もこの本です。
最初の入門的な1冊として、ぜひ読んでみていただけたら嬉しいです。
3.東浩紀著『弱いつながり』
こちらも、このブログで何度かご紹介したことがある本です。
現代を生きる旅好きの若者に読んで欲しい!東浩紀著『弱いつながり 検索ワードを探す旅』 | 隠居系男子
観光はグローバル化をプラットフォームとしている。 | 隠居系男子
「『検索ワード』を探す旅。」という副題にあるように、旅先で出会う新しい検索ワード(欲望)の重要性を理解できる内容となっています。
近ごろの“インターネットの不機嫌”も、新しい検索ワードに出会えていないことが原因のような気がします。
現状に不満や不安を感じているときほど、旅に出てみる。
世界とつながるために新たな欲望に出会うことの重要性、それを理解する上でとっても有益な本だと思います。
4.佐々木俊尚著『広く弱くつながって生きる』
近ごろ、とても大切だなと感じていることがありまして。
それが、まず最初に「友だち」になること。「仕事」からつながろうとしないこと、なんです。
それはWasei Salonや、SUSONOなどを運営していても強く思うこと。
あと、他者に期待しすぎないことも大切。家族だからとか、同じ企業の仲間だからとか、そうやって他者に期待しすぎない。
では、なぜこのスタンスが大切なのか?どうやって、そんなスタンスを貫きながら生きていけばいいのか?
この書籍は、現代の世の中において、重要になりつつある「友だちになること」や、「期待しないこと」について、佐々木俊尚さんの実体験をもとに、非常にわかりやすく書かれています。
5.平田オリザ著『わかりあえないことから』
上述した4冊のタイトルからだけでもわかるように、これからの世界とつながるためには、“広く・弱く・ゆるやか”につながることが重要になってくると思います。
でもそうすると、これまでは自然発生的に起きていた「協調性」が社会から消えていく。
なぜなら、より一層、それぞれの人間の価値観がバラバラになっていくから、です。
では、どうやってそんなバラバラになっていく人間が、価値観はバラバラなままで、お互いに尊重し合いながら生きていくのか?
この書籍は、これから日本人はもっともっとバラバラになっていくと断定した上で、「協調性」から「社交性」へ切り替えていくことの大切さを説いています。
協調性を捨て去り、社交性を身につけて、それでも僕らは生きていく。 | 隠居系男子
ニヒリズムではなく、リアリズム。そしてこれが、本当の「和を成す」だと僕は思っています。
最後に
今回ご紹介した書籍のどれか1冊でも、手にとってみてもらえたら嬉しいです。
そして、もしよければその感想も教えてもらえるとありがたいです。
なぜなら、おすすめした書籍を読んでもらえることが僕にとって本当に嬉しいことだから。
参照:たった2時間と1,500円で得られる絶大なる信頼。 | 隠居系男子
今回のイベントで、最所さんが選書している本の紹介はこちら!ぜひ合わせて読んでみてください。
「読む」というコミュニケーション #読むでつながる|最所あさみ|note
いつもこのブログを読んでくださっている方々にとって、今回の僕らの選書が何かしらの参考になったら幸いです。