柳井正「規模が小さければ、趣味ですよ。」振り切ることの重要性。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

MATCHAのメンバーから薦めてもらって『「好き嫌い」と経営』という本を今読んでいます。

まだ全て読み終わっていないのですが、UNIQLOの柳井正さんの言葉がとても印象的で、今の若い世代にも広く知ってほしいと思ったので今回ご紹介してみようと思います。

「一部のおしゃれな人を対象にしているのは、ビジネスではなくて趣味ですよ。」

この書籍は、『ストーリーとしての競争戦略』の著者である楠木建さんが、トップ経営者の方々に「あなたの好きなもの、嫌いなものはなんですか?」とインタビューしていくという対談形式になっています。

その中で、UNIQLOの柳井正さんが語る「嫌い」がとっても明確でした。まずは、少し引用してみましょう。

柳井 好きか嫌いかはわかりませんが、大きくないと生き残れないでしょう。「ニッチがいい」とか、「小さいことはいいことだ」というのは日本特有の錯覚だと思います。ジャーナリストも学者の先生もそうですけどね。

楠木 一応僕も学者なので、とりあえず謝ります(笑)。

柳井 いやいや(笑)。外国で、ある程度の規模の事業をやっている人が「ニッチに小さく」という目標を掲げたら、たちまち競合に潰されます。われわれはもともと紳士服店ですが、町の商店街の紳士服店はいまやほとんどチェーン店に取って代わられました。それは規模が小さいからですよ。

楠木 お洋服屋さんのなかには、自分たちの立ち位置がはっきりしていて、ファッショナブルでとがっていて、そのぶん規模はあまり大きくないところも数多くあります。そういうやり方に柳井さんは、あまり惹かれないのでしょうか。

柳井 全然惹かれませんね。昔は「とんがったものもいいな」と思っていましたが、それでは生き残れないでしょう。一部の人を対象にするより、あらゆる人を対象にする仕事のほうが、社会貢献につながります。一部のおしゃれな人を対象にしているのは、ビジネスではなくて趣味ですよ。

楠木 では、趣味と仕事の違いについては、どうお考えですか。

柳井 より多くの付加価値を生むか、より多くの人にいい影響を与えるかどうか。そこが仕事と趣味の分かれ目でしょう。やっている本人が満足する・しないというのはビジネスではないと思います。

楠木 趣味はあくまでも自分のため、家でやってくれ、という話ですね。

反論されるとしても、振り切ることの重要性。

これは柳井さんの意見で、柳井さんの「好き嫌い」です。

もちろんニッチな分野でも大変素晴らしい活動をしていて、それをビジネスまで昇華させているという方もたくさんいます。

このブログでも、ニッチな分野の専門家になって、自分の好きなことを発信して生きていく方法などを何度も書いてきたので、柳井さんが語るこの考え方が絶対的な真理だなんて語るつもりは毛頭ありません。

参照
次世代を生きる若者が、好きなモノに囲まれた人生を送るための唯一の方法。 | 隠居系男子

ネット上で注目される専門家になるためのテンプレは確実に存在する。 | 隠居系男子

しかし、これだけハッキリと明言する姿はとても素晴らしいと思います。僕らがこの柳井さんの言葉から学ぶべきことは「振り切ることの重要性」

どっちつかずで宙ぶらりんな状態が一番いけないのだと。何かを成し遂げようとする場合、これぐらい腹を括る覚悟が必要なのだと思います。

絶対に敵を作るとわかっていても、自分の信じる道をハッキリと明言することが重要なのだということです。

最後に

今の若い世代は「敵を作る、誰かに嫌われる」ということを極端に嫌います。そうゆう不安や恐れが大きすぎて、自分の立場を明確にすることを避ける人がとても多いです。

しかし、振り切らないと“面白いこと”が出来ないのも事実です。

他人の意見に対して違うと思ったら、自分自身の名のもとに真正面から否定してみる。相手に大して文句を言うだけではなく、それを実際に行動に落としこんで、自身の力で証明してみるべきです。

そうすることによって初めて、意見の対立だけではなく互いが価値のある存在なのだと認め合っていくことができるのだと思います。

そして、それこそが「社会の多様性」に繋がっていくのではないでしょうか。

「私はあなたの思想には全く賛同できないけれど、あなたがそうゆう思想のもとで信念持って行動していることは最大限尊重するし、尊敬する。」というように。

そういった姿が、今の僕らには求められているのだろうなと思います。

皆さんの何かしらの参考になれば幸いです。

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

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