どうも鳥井(@hirofumi21)です。
昨夜、「ポケモンGO座談会ツイキャス」を配信しました。
参照:「ポケモンGO」に飽きてきたので、8月14日(日)にポケモンGO座談会ツイキャスやります。 | 隠居系男子
夜な夜な集まったメンバーは「ポケモンGO」に熱狂する男子6人。上野の居酒屋で「ポケモンGO」の今後の可能性を妄想しまくる夜となりました。
「本当にポケモンGOは、地方創生の一翼を担うことができるのか?」
ツイキャス内で語られた内容で、このブログにも書き残しておきたいと思ったのは、「本当にポケモンGOは地方創生の一翼を担うことができるのか?」という話題について。
「確かに、その土地だけのご当地ポケモンが出るようになったら、実際にその土地に訪れるキッカケは生まれるだろうけど、その土地に根づくことはないだろうね。」と。
「ポケモンGOにハマっている人たちがイナゴのようにやってきて、一通り乱獲したら、また違う土地のご当地ポケモンを目指して去っていくだけ。」
「じゃあ、そうならないためにどうすればいいのか?」となった時、出てきたアイディアの一つが、たとえば地元商店街でおまんじゅうを1個買ったら、しあわせタマゴを1個もらえるクーポン(QRコードのような)をもらえるような仕組みも一緒に作ること。
また、◯◯という宿に泊まったらルアーモジュールが◯個セットでついてくるというクーポンもいいかもね、という話になりました。
しかも、それがただ単に配布されるのではなく、その土地の文脈(伝統文化や物語性など)とマッチしていれば最高です。
そうやって、その土地のものを実際に消費しながら、その土地の文化に触れる機会を与えることによって、まずはその土地を知ってもらうキッカケにする。
本当に味やサービスが良かったら、またリピーターになってもらえる可能性もあります。
「ポケモンGO」というゲームを媒介にして、その土地を訪れた人たちに体験してもらいたい商材を1回だけでも実際に体験してもらうことができる、そんなキッカケを作り出すことが可能になるんだと。
「ご当地ポケモン増やす」っていう短絡的な発想に陥らないために。
ポケモンGOをやったことがない人だったら、「ただポケモンを捕まえるゲームでしょ?」という認識しかないため、「ご当地ポケモン増やす」っていう短絡的な発想にしか辿り着かないと思います。
実際にインストールして、ちょっとだけでも触ってみたことがある人だったら、「あー、このゲームはポケストップを増やせばいいのか」ということまでは理解できるかもしれません。
しかし、上述したようなアイテムの配布の発想までは思いつかないはずです。
でもゲーム中には、重要なアイテムというのはいくつか存在していて、その数はこれからもドンドン増えていくでしょう。
本当の意味でその土地とゲームのユーザーを結びつけるというこのような発想というのは、自分たちがいちユーザーとしてハマりまくったことだからこそ、出てきた発想だったと思います。
仮想現実ではなく、拡張現実であるということ。
あともう一つ、昨日のツイキャス内で語られたことで書き残しておきたいことは、「ポケモンGO」は仮想現実ではなく拡張現実である、ということが強みのゲームであるというお話です。
(その両者の違いについては、下記の記事の「ポケモンGO」の考察部分をぜひ読んでみてください。)
参照:評論家・宇野常寛氏が語る『シン・ゴジラ』-この映画は99%の絶望と、1%の愛でできている – 木曜日のシネマ
「仮想現実ではなく、拡張現実である」ということを軸に発想を広げていくと、文字通り、いくらでも現実社会に拡張できる可能性は多分にあって、これからもっともっと現実社会に混ざりこんでくるんだろうなと思います。
仮想現実の熱狂と、拡張現実の熱狂の違い。
それは具体的に、仮想現実と拡張現実の「熱狂」の違いにも表れると思っていて、仮想現実はどれだけアバター化されたユーザーがその仮想現実内にたくさん集まってきたとしても、現実世界には自分一人しかいません。
文字通り、あくまで作られた“仮想の熱狂”なんです。
しかし、拡張現実の熱狂というのはそうじゃない。
実際に多くの人々が1箇所の場所に集まって、プレイするということが社会現象として起きる。
そこに生まてくるのは、“本物の熱狂”なわけです。
最近の上野公園など、都内の有名な公園に訪れてみても、それは明らか。行ったことがない人には、ぜひ実際に行ってみて体感して欲しい感覚です。
コンテンツを体験した時の満足度の違い。
昨日、Synapseのたむけんさんもつぶやいていましたが、人々が集まっている熱狂の中で同様のコンテンツを体感するということは、コンテンツ体験の満足度にものすごく大きな影響を及ぼします。
シン・ゴジラ。昨日初見で衝撃を受けて、立川の爆音上映をこれから見に行く。空席が目立つ深夜の新宿で見て改めて思ったのだけど、熱狂的なコンテンツはやっぱり熱狂の渦の中で体感したい。ちょいと乗り遅れた感を必死にカバーしたい。
— たむけん@synapse (@tamuken) 2016年8月14日
一つの場所に多くの人びとが集まるお祭りやフェスなどと、同様の高揚感があるということなのでしょう。
だから、くいしんさんも言うように、来年は「ポケモンGOフェス」のようなものも行われるのは間違いないと思います。
鳥井さんと三浦さんと夜の上野公園を歩いて思ったんだけど、来年は「ポケモンGOフェス」みたいなのたくさんやりそう。オクトーバーフェストとか肉フェスとか食べ物フェスとポケモンGOが揃えば簡単確実に多くの集客できますよね。
— くいしん (@Quishin) 2016年8月12日
その他にも、拡張現実を利用したフェスやお祭りというのは、これから雨後の筍のように開催されることになるでしょう。
最後に
もちろん、今日書いてきたような可能性というのは、まだまだ五分五分であって、妄想の域を出ない話ではあります。
しかし、今回実際に自分がこのゲームにハマってみることで、その可能性に気がつくことができたことにはとても大きな価値があり、大変良い頭の体操になりました。
前回の「ゆとりですがなにか」の座談会ツイキャスの際にも思いましたが、何か一つの事柄にハマっているメンバーで集まって、好きなことについて思う存分語り合った上で、これからの可能性について妄想するという機会は、一人では絶対に見えてこない発想ドンドンと生まれてきて、とても良い機会だなあと思います。
参照:「ゆとりですがなにか」の座談会ツイキャスをやりたいので、メンバーを募集します。 | 隠居系男子
これからも、こういう機会を積極的に設けていきたいですね。
それでは今日はこの辺で。
ではではー!