何度もこのブログで書いてきた、視点を共有することの大切さ。
参照:今、目線を与えてくれる人がおもしろい。 | 隠居系男子
昨日、河野さんとお話している中でも、この話題で盛り上がりました。
今日鳥井さんとお話して一番学んだことは、相手に何かを的確に伝えるには視点の共有が不可欠だということ。どのような視点で選んだのか見ているのかをしっかり相手に伝えないと、伝えたいことが何も伝わらない。この視点の共有というのはストーリーテリングという言葉にも置き換えられる。
— 河野 涼@伝統工芸・モノづくり (@ryoxxx71) 2018年4月3日
モノづくり業界には、この視点自体がそもそも語られてなかったり、視点の目新しさがなかったりする。単なる展示も視点の欠如の例だ。そして色んな角度から新しい視点をどんどん取り入れていかないとせっかくのいい文化が埋もれてしまう。僕らが新しい視点となりその視点の共有もしっかりやっていきたい
— 河野 涼@伝統工芸・モノづくり (@ryoxxx71) 2018年4月3日
そして最近は、さらに一歩進んで「その視点を一緒に醸成させる時間」が大切だよなあと思うようになりました。
言い換えると「妄想を共有するための時間」が大切になってきているのではないか、という仮説です。
今日はそんなお話を少しだけ書いてみようかなと。
「コレを手にした時、どんな未来が待っているのか?」
最近、都内の高級車売り場にカフェスペースが併設されている事例が増えてきましたよね。
あれはたぶん、妄想を膨らませるための場所なんだと思うんです。
「コレを手にした時、どんな未来が待っているのか?」そんなワクワク感を醸成するための時間をしっかりと確保してもらうため。
本来は、カタログを持ち帰って家でもできることなんですが、これだけコンテンツが溢れ返っている今、細切れの時間の奪い合いの中で、重大な決断というのはなかなか後回しされやすいですよね…。
だったら、売り場の横の空間でゆっくりとじっくりと妄想してもらう。
なんだったら、販売員の役割は詳しいスペックの説明なんかじゃなくて、その妄想を醸成させるためのお手伝いなのかもしれません。(詳しいスペックは、ググってもらってスペック表を見てもらったほうがはやいから。)
どんな未来を共有することができるのか、そのワクワク感に人は魅了される。
「コレは、自分にどんな未来を見せてくれるのだろうか?」そこに対する期待で、人はコンバージョンするんだと思います。
先日の、SUSONOユースのイベントでも「DRESS CODE.」の平岡さんが「この洋服を来て街を歩いている自分が想像できて、それが心地よかったら購入する」という趣旨の発言をされていて、なるほどなあと思いました。
きっと、ひとでも同じこと。このひとと共に歩んだときに、どんな未来を共有することができるのか、そのワクワク感に人は魅了されるんだと思います。
最後に
だからこそ、いま僕らに必要なのは、ゆっくりと語り合いながら、未来を共に妄想するための時間(空間)なんじゃないのかなと。
うちの会社で毎シーズン行ってきている合宿も、なぜか直感的に大事だと思って定期的に開催してきたのですが、きっとこの妄想を一緒に醸成させて、その世界観を共有するための時間だったんだと思います。
そんなことを漠然と考える今日このごろ。
いつもこのブログを読んでくださっている方々に何かしらの参考になれば幸いです。