もし「Mステ」しかパフォーマンスする場所がなければ、アーティストの心は折れてしまう。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

以前、「いま若者に必要なのは「お山の大将」で「井の中の蛙」になれる場所。」という記事を書きました。

なぜなら、「休日のなまものと、進撃の巨人とインターネット。」という記事に書いたように、玄人顔した巨人たちからその身を守るためです。

一方で、そんな巨人のような人たちに対しては「人が前に立てば立つほど、宣言だけでフルボッコにされる時代。」という記事の中で、「まずはお手並み拝見といきましょうよ。」と提言をしたこともあります。

でも、これだけインターネットが普及した世の中では、しばらくこの状況は変わることがないのも間違いありません。

才能のある若い芽に“温室”を。

そんな世の中で大切なことは、才能のある若い芽に“温室”をつくってあげることだと思うんですよね。

自分の能力を試す場所が表舞台しかなかったら、それは絶対に疲弊してしまう。心が折れてしまうのも当然です。

自身のホームグラウンドと呼べる場所で、やってみたいことを色々と試してみて、時折大失敗して、その中でもキラリと光る何かを確実に掴めたその瞬間に、人は一番成長できるんだと思います。

ソロコンサートで豹変するアーティスト。

例えば、アーティストでも、自身のソロコンサートの時に豹変する人っているじゃないですか。

熱狂的なファンからも、少し疎まれるような演出をしてしまうアーティスト。

でもそんなわがまま極まりない演出の中でも、思いのほか多方面から反応が良くて、「あ、この顔を外に出してもいいんだ!」って思える瞬間もやってくる。

それが、自身のホームグラウンド以外でも自信をもって演じられるようになると、そのアーティストのレベルがまた一段と上がったなと、観てる側が感じるのだと思います。

今は「Mステ」しかパフォーマンスする場所がない状態。

だから今の世の中って、編集もなくすべてがオープンになる状態なので、音楽アーティストで例えるなら「Mステ」しかパフォーマンスする場所がない状態だと思うんですよ。

確かにMステは、音楽アーティストにとって晴れの舞台かもしれないですが、Mステだけしか人前に立つ機会がなかったら、心が折れてしまっても当然ですよね。

自身のホームグラウンドで色々と試行錯誤した結果、「これはやってもいいんだ!」ってわかった上で、またMステの舞台に戻ってきて、新しいパフォーマンスを正々堂々とやり切るアーティスト。

そんなアーティストがやっぱりおもしろいし、アーティストとして突き抜けていくための正しいサイクルだと僕は思います。

最後に

だからこそ、僕らのような役職についている人間は、そんな才能ある若い芽が、伸び伸びと実験に励むことができるホームグラウンドを整備してあげること、それがとても大事になってくるのではないでしょうか。

昨日のイベントや、前回のイベントを終えて、そんなことを考えました。

それでは今日はこの辺で。

ではではー!

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