もしコンピュータが誕生した後に、紙が発明されていたら…。

メディアの苦悩~28人の証言~ (光文社新書)

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

今、『メディアの苦悩~28人の証言~ (光文社新書)』という新書を読んでいます。

まだ全部読み終えたわけではないのですが、この書籍の中で紹介されていた「もしコンピュータが誕生した後に、紙が発明されていたら…」というお話が非常に興味深かったので、今回ご紹介してみます。

紙というデバイスの革新性。

早速、本書から引用してみます。

先日、フィナンシャルタイムズの方がとても面白いことを言っていた。

紙とコンピュータを比べると、ずっと後に発明されたコンピュータのほうが革新的に見える。けれども、もし、コンピュータが誕生した後に紙が発明されていたとしたら、紙というデバイスの革新性にみんな驚くはずだと。

紙の一覧性とよく言われますが、時代の流れに逆行するかのように、若い人に紙のよさが届き始めています。

成り立ちを根底から覆す事によって得られる気付き。

この主張は、確かにその通りだなと。

これまでも、このブログでは紙とウェブの違いについて、様々な視点から書いてきました。

参照
『5年後、メディアは稼げるか』ブロガーが知っておくべき「紙とウェブ」の決定的な違い。 | 隠居系男子

雑誌が残り、紙のビジネス書が消えていく未来。 | 隠居系男子

しかし、紙とコンピュータを比較した時、紙の方が圧倒的に古いもの、昔からあるものとという前提条件まで覆して考える事は出来ませんでした。

ここで書かれているように、もし発明される順番が逆だったら、確かに紙の一覧性は“革新的なデバイス”だと世の中に捉えられていたでしょう。

そのモノの成り立ちを根底から覆すことによって、紙本来の持つ力をちゃんと見定めることができる。そして、紙の古くて新しい革新的な部分をちゃんと理解することができるわけです。

最後に

「絶対的な前提条件も、根底から一度覆して考えてみる」そうするだけで、物事の見方というのはこれほどまで大きく変わるものなんです。

皆さんがいま一生懸命取り組んでいる分野でも、ぜひこの考え方で一度捉え直してみてください。

例えば、「テレビとラジオ」「車と自転車」「ショッピングモールと商店街」「綿と化繊」…などなど、もし発明される順序が逆だったらどうゆう風に世の中に受け入れられていたのか?と。

「古くて新しいもの」

もしかしたらそんな視点は、こういった発想から生まれてくるのかもしれません。

それでは今日はこのへんで!

ではではー!

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