いま、女性たちが女性たちの手で勝手に動き始めているということ。

灯台もと暮らし・箱庭

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

先日、「編集女子が“私らしく生きるため”のウェブコンテンツ作戦会議」というイベントを、浅草の隣の田原町にある「イリヤプラスカフェ@カスタム倉庫」さんで行いました。

Wasei主催でありますが、登壇してモデレーターを務めてくれたのは僕ではなく「灯台もと暮らし」編集長の佐野。

今日はこのイベントを客観的に眺めてみて、僕が思ったことを少しだけ書いてみようかなと思います。

「なぜ、今女性たちが元気なのか?」

以前、以下の記事を書きました。

”女性性”の時代。 | 隠居系男子

このイベントを通して、僕が一番知りたかったことは「なぜ、今女性たちが元気なのか?」ということです。

そして一番のその理由は、女性たちが女性たちの手で勝手に始めているからなのではないかと。

箱庭さんがまさににそうなのですが、最初は自分たちの「好き」をキュレーションし、Facebookや自分たちのサイトで勝手に発信していただけだそうです。ご自身でも仰っていましたが、最初は部活動の延長線上みたいな感じだったと。

でもそれが徐々にSNSで拡散され始め、同じような興味関心ごとを持った人たちに向けて情報を発信していったところ、気づけば今のポジションにまで上り詰めていたのだと。

このように発展することは最初から予測していたわけではなく、とにかく「好き!」や「やってみたい!」を形にしていった結果が今の「箱庭」なのだということです。

「箱庭女子はキラキラしたものよりも、錆びた鉄が好き。」

面白かったのは、そこには「女性向け」とか「男性向け」という視点すらなかったということです。ただ、ひたすらに自分たちのやってみたいことをやってみているという感覚。

特に「箱庭女子はキラキラしたものよりも、錆びた鉄が好き」という発言はとても印象的でした。

これまで、ウェブ上の女性のマーケットでスケールさせるためには、わかりやすいキラキラ系・赤文字系を表現していかなくてはいけませんでした。男性に媚びた感じでマスを狙っていかないと、PVも取れないしビジネスにならなかったからです。ビジネスや収益性を優先で決めていけば当然のことです。

でも今はそうじゃない。

SNSの発展や、素人でもプロと同じクオリティのものを作り出してしまえるツールが出揃っていることで、発信する側も受け取る側も、自由に情報をやりとりすることができるようになりました。

箱庭さんはまさにその時流に乗り、ビジネス的な視点を気にせず好きなことを発信していった結果、同じような分野に興味関心のある方々をファンにすることができたということです。

そもそもの女性の魅力。

僕は、そもそもの女性の魅力というのは、その発想の豊かさコミュニティづくりのうまさにあると思っています。

今までのデキる女性というのは、男性と同じような思考で物事を判断できて、その男性陣に引け劣らないロジカルな思考や企画提案できる女性でしたが、今新しく生まれてきている流れの中で元気な女性はそうじゃない。

だからこそ、これまでにはなかったおもしろい流れが起き始めていて、この機運が高まってきているのだろうなと。

いろいろなモノを中抜きにしたインターネットですが、男性的な論理的思考やビジネス感さえも中抜きしてしまったのかもしれません。。

最後に

女性の「やりたい!」をしっかりと形にできるようになったこと。それが今女性たちが元気な理由の一つなのだろうなと、このイベントを通して強く実感しました。

この記事を読んでくださった方の中には、「なにをいまさら!そんなことはもうずっと前から出来る環境は整っていただろう!」と思うかもしれません。

でもそれはITリテラシーが高い層の人達に限った話でしかなかったんです。

やっとここにきて、一般女性の方たちの中でそれが実現できるだけの環境が整ってきた。女性にも1人1台あたりまえのようにスマホが普及し始め、しっかりと使いこなせるようになってきた。そのタイミングが今なのだろうなと。

そしてここに来て、男性も無視できない規模のことが起き始めている。

次はここからどうやってそれをスケールさせていくのかを考えていかなければいけないのかなと。・・・いや、違いますね。その発想こそ男性的な発想だと思います。

そもそも、スケールすら必要ないのかもしれない。各地域・各ジャンルごとに似たような事例が自然発生的にドンドンと生まれてくること。

そして、次に起きてくるのは「コラボする」という風潮なのかなと。

このコラボの話に触れてしまうとまた長くなってしまうので、これがどういう意味なのかについては、ぜひ箱庭さんの書籍で確認してみてください。

表紙の可愛さとは裏腹に、これからの情報発信の仕方が実用的かつわかりやすく書かれていて、かなりオススメの本ですよ!Kindle版もあります。

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

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