待てるお客さんを育てることも、メディアの役割。

どうも鳥井です。

最近、頻繁に思っていることなのですが「良い顧客になること」がとても大切になってきているなと。

以前もこんな記事を書きました。

参照:最良の消費者になることが、最良の生産者になる秘訣。 | 隠居系男子

真摯な作り手さんが急激に増えてきているタイミングで、同じく真摯な受け手が増えることが、実はとても大事なことなのではないでしょうか。

今日はそんなお話を少しだけ。

「待てるかどうか」が重要な要素。

さて、真摯な受け手に求められる姿勢の中で、特に大事なことは「待てるかどうか」だと僕は思っています。

消費活動の中において「待つ」という行為が、どうして豊かなのかをちゃんと理解できること。

例えば、EVERY DENIM。

参照:世界一の職人たちと新しい「定番」をつくる。瀬戸内発のジーンズブランド「EVERY DENIM」とは | 灯台もと暮らし

彼らのデニムは、基本的には受注生産方式で作られています。

オンライン上で購入してから、実際に手に入るまでタイムラグがある。(※既に在庫がある商品は別です)

しかし、彼らの活動や取り組みに共感し、それを納得した上で購入していれば、その待つ時間さえも楽しみに変わります。

デニムをファッションという文脈だけで捉えて、ただの工業製品だと思えば、ユニクロや無印で買ったほうが、より安くすぐに手に入る。

でも、このデニムが「自分の暮らしをより豊かにしてくれるモノ」だと思えば、待つ行為自体も立派な商品の一部になる。

これって、消費者の心の持ちようひとつだと思うんです。

工業製品に慣れすぎてしまった僕らの意識改革。

他にも、例えば通販型の有機野菜。

もし、家に野菜が届いたタイミングで虫がついていたとしても、その虫がついている状態を豊かだと思えるかどうか。

これまでの市場では「悪」だと捉えられていたことが、実はそれこそに価値があるものなんだと、受け手側の意識を変えていくこと。

言うなれば、画一的な工業製品に慣れすぎてしまった僕らの意識改革です。

それが、僕たちのようなメディアに託された役割の1つなのかもしれないなと思うのです。

最後に

良い作り手が増える以上に、良い受け手が増えること。

そのほうが、実は今の世の中にとっては価値のあることなのかもしれません。

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

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