どうも鳥井(@hirofumi21)です。
毎日のように初対面の人と会っていると、自己紹介というか、自身の仕事を紹介するパターンには2つあるなって事に気付かされます。
一つは、「◯◯が好きで〜」から始まるパターン。
そしてもう一つが「私の仕事の市場規模は◯億円で、◯万人いて、◯万人に伸びると言われています。」から始まるパターン。
僕は前者の話し方のほうが好きです。今日はその理由について少し書いてみようかなと。
「なんか好き」って語る人の方が好き。
「なんか好きで…なぜか好きで…」ってちょっと照れながら話始める人が好きです。自分の原体験や、その想いに辿り着くまでのストーリーを語ってくれる人の方が興味が湧いてきます。
イケてるプレゼンみたいに、Keynoteを使って、数字ドン!「この数字なんだかわかりますか?」的な自己紹介はなんだか苦手です…。
なぜ数字をメインにしてしまいたくなるのか?
でも数字から話し始める人の気持ちも、とってもよくわかるんです。
学校教育の中でそれが正しいと教えこまれてきましたから。そうやって習ってきましたよね。ご多分に漏れず、僕も高校・大学時代にはそのように学んできました。
実際、本屋にいって「必ず相手を説得できるプレゼン!」みたいなノウハウ本には、この手法が必ず書かれていると思います。
だから、高学歴で器用で勉強熱心で真面目な人ほど、この自己紹介をしたがります。
でもこれって、自分の自信のなさの裏返しだったりもするんですよね。いかに自分の取り組んでいる仕事に可能性があるかという理由を並べ立てて、自分をより大きく見せようって。少なくとも自分がこの手法で自己紹介してしまっていた時はそうでした。
準備万端で用意したロジックや数字を並べてると、どうしてもドヤ感がでてしまうんですよね。ディベートやプレゼンならそれで良いのでしょうが、“人を説得をする”のと“人の心を打つ”というのは、違います。
本当に人の心をうつのは、「◯◯が好きで〜」から始まる人の想いだったり熱意だったりするわけで。それがいかに不器用でも構わない。
その場で相手の目をみてゆっくりと想いを語りはじめてくれる方が、よっぽどその人のファンにはなりやすい。自然と親近感も湧いてきます。
数字が必要ないわけではない。数字は後からでいい!
じゃあ、数字が必要ないのかといえば、そういうわけではありません。
熱い話を聞きながら、徐々に思い始めてくる…。「でも、そうは言っても本当にそれでやっていけるの?難しいんじゃない…?」って。
相手がそう思ってきたタイミングで初めて「いや、でも実はこの分野には◯万人規模で、◯億円の市場なんです!」と言うべきなのでしょう。
こうやって数字を持ち出してくると、すごく良い補強情報になります。数字がメインではなく、あくまで自分の熱意を補足するデータとして。
僕が話が上手いなぁって思う人は、このタイミングを見計らうのが非常にうまいんです。ここでポロッと落ちてしまう。「あー、この人と一緒に仕事をしたい!応援したい!」と。
最後に
何度もいいますが、正しいプレゼン方法は、数字ドン!タイプですよ。お間違いなく。
でも僕が心打たれるのはそうじゃないっていう話です。完成品よりも、手作りの物に愛着が湧くのと同じ感覚でしょうか。先日書いた「Rocket」の開講式で感じたことにも近い話なのかもしれません。
参照:“異端児”に「本当に好きなことだけを追求できる」教育環境を提供する「異才発掘プロジェクト ROCKET」 | 隠居系男子
なぜ突然今日こんな話を書いたのかといえば、今話題のピケティに関するお話を最近聴いたから。
参照:2015年01月08日(木) 「話題の経済書・ピケティ『21世紀の資本』入門編!」 – 荻上チキ・Session-22
「へっ?」って思った方は、是非聴いてみてください。面白いですよ。
それでは今日はこのへんで。
ではではー!