福岡で「HereNow Fukuoka」を使ってみて思ったこと。

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どうも鳥井(@hirofumi21)です。

今回福岡に行った時に、「あー、そういうことだったのか!」と思ったことがひとつありまして。

それが、CINRAさんが運営する「HereNow」が目指している(であろう)方向性について、です。

今日はそんなお話について少し書いてみようかと思います。

初めて訪れた福岡の土地で行くべき場所がわからなかった。

僕は今回初めて福岡を訪れたのですが、福岡の今僕らが行きたい場所を調べるときに、何をキッカケに調べればいいのかわからなかったんです。

本屋に置いてある「るるぶ」や「まっぷる」でないことは明確でした。

でもだからと言って、書店にあるサブカルチャー系の書棚の中から、行きたい場所を調べるっていうのもなんだか違う。

今欲しいのは、あくまでもシティガイドです。

そんな時に、ふと「灯台もと暮らし」編集者のくいしんが「HereNow」を参照して、行きたい場所を提案してくれたのです。

参照:HereNow Fukuoka(ヒアナウ福岡) | 福岡のおすすめスポット・イベント情報

「おぉ、その手があったか!」と膝を打ったわけですが、実際に目を通してみると、「あー、今欲しかったのはこれだ、感」がスゴかったのです。

どの地域も、同じ視座からキュレーションしていることに対しての信頼感。

「HereNow」はTwitterでフォローしており、自分の興味関心ごとに近い記事が流れてくるたびに、普段からよく読んでいました。

特に東京版に掲載されている特集は、毎回非常にクオリティが高くおもしろいので、いつも欠かさずチェックしていたのです。

今回初めて訪れた土地である福岡の「HereNow」を読んでみると、普段の東京版と同じ視座からキュレーションされていることがすぐにわかりました。

東京版をいつも読んでいるからこそ生まれる、自分の興味関心事に近いという信頼感。

まだ福岡版の記事数は少ないですが、それでも行ってみたい場所はすぐにみつかりました。

「Time Out」の置き換え。

たぶん、今までこのような役割を担っていたシティガイドは、「Time Out」だったんだと思います。

でも「Time Out」ですら、その趣味・趣向の幅が今となっては広すぎる。自分にとってドンズバじゃない情報も流れてくるので、ノイズが多くて選びきれない印象。

でも、「HereNow」の場合は自分にとってドンズバなスポットしか載っていません。

だからこそ、国内にかぎらず、今後シンガポールや台北へ行く時も必ず参考するだろうなと思いました。

HereNow Singapore(ヒアナウシンガポール) | シンガポールのおすすめスポット・イベント情報

HereNow Taipei(ヒアナウ台北) | 台北のおすすめスポット・イベント情報

これからのシティガイドは、もっともっと細分化していく。

昭文社さんの「ことりっぷ」ウェブ版もそうですが、これからのシティガイド(観光ガイド)は、読者の趣味趣向毎にもっともっと細分化が進んでいくことは間違いありません。

でも、今のインターネットの主流は、あくまでも広く浅くのCGM系旅行ガイドばかりです。

「HereNow」さんのようにターゲットが明確で、読者の顔も取材対象者も顔 もはっきりと浮かぶようなシティガイドは、パイ自体は少なくともギュッと偏った人々の層には、深く刺さっています。

普段からそんな人達が集まっていることによって、読者数が多くなくてもマネタイズがしやすくなり、メディアとして成立させるのは容易になります。

グローバルになれば、国内のニッチでも国内のマスと同じ規模になる。

さらに、今は日本語と英語の二ヶ国語展開ですが、すでに台北とシンガポール版が公開されているところを見ると、中国語に対応するのも時間の問題でしょう。

このように展開する言語数が更に増えていけば、世界中の似たような偏った趣味を持った人々が使うグローバルシティガイドへと変化していく。

たとえ、日本では1%の人口しか読者層が存在しなかったとしても、世界の人口の1%になれば、そのパイは日本のマスよりも大きくなる可能性を秘めているわけです。

そう考えてみると、これがめちゃくちゃ可能性のあるビジネスチャンスであるということもわかりますよね。

最後に

「HereNow」や「ことりっぷ」とはまた違った文脈で、地域ごとに横展開していくことができるシティガイドというのは、今後ものすごく可能性があるなと思いました。

なにはともあれ、今後の「HereNow」の動向には注目したいです。

HereNow(ヒアナウ) | 今、この街で、何が面白い?

それでは今日はこの辺で。

ではではー!

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