自分の価値観は他者を通してしか理解できない。

昨日は、明治大学で「ウェブメディアとこれからのつながり」というテーマでお話してきました。

参照:6月19日(水)明治大学にて「ウェブメディアとこれからのつながり」についてお話します。 | 隠居系男子

一通りぼくらの発表を終えたあと、鞍田先生からの質問。

「確かに価値観でつながることは大切だと思う。でも、自分が大切にしたい価値観がわからないひとは多い。どうやったら、その価値観をみつけられるのか?」という質問をいただきました。

これはとても素晴らしい問いだなあと思いまして、今日のブログにも書き残しておこうかなと。

他者とのキャッチボールの中で初めて実感できるもの。

「自分が大切にしたい価値観はなんなんだ…?」と迷路に迷い込むと、いわゆる自分探しになりがち。

世界一周の旅を始めたりして、青い鳥探しをしてしまう…。

思うに大切にしたい価値観って「自分らしさ」と似ている気がしていて。

「自分らしさ」は、他者とのコミュニケーションの中でしか見つからないのと同様に、自分の価値観も、他者とのコミュニケーションの中でしか見つからないものなのだと思っています。

具体的には、自分が気になるものや好きなものを積極的に発信して、それを受け取ってくれるひとがいて、そしてまた自分に向けて投げ返してくれる。

そんなキャッチボールの中で初めて、実感できることなのかなと。

発信した結果、集まってくれているひとたちは自分の鏡。

当たり前ですが、僕たちは自分の顔を直接見ることはできません。

鏡や写真を通して(光の屈折を利用して)関節的にしか見ることができない。

それと同様に、自身の内面も自分が発信したことを、他者が跳ね返してくれることによってしか感知できない。

つまり、日々発信をし続けた結果、「自分の身近にどんなひとたちが集まってくれている状態なのか?」をつぶさに観察してみることが非常に重要になってくる。

僕は今とても有り難い状態にいて、Waseiで働いてくれているメンバー、WaseiSalonに所属して一緒に楽しいプロジェクトを仕掛けてくれるメンバーなど、まわりの人たちにとっても恵まれています。

彼らは、僕の鏡のような存在で、彼らから「自分」を発見させてもらうことがたくさんある。本当に感謝しても感謝しきれない状態です。

最後に

どうしても「これからのつながり」というと、「コミュニケーション能力を鍛える」など“タテマエ”の議論になりがち。

でも、自分の価値観や自分らしさを発見しようとするときにこそ、他者とのつながりが逆説的に重要になってくるのだと思います。

だからこそ、「まわりを勝たせる」という感覚も、より一層大事になってくるのかなあと。

それはすなわち、自分自身なのですから。

参照:いま目の前にいる「あなた」を勝たせよう。 | 隠居系男子

もちろん、他者に依存し過ぎないように、用法用量を守ることはお忘れなく。

いつもこのブログを読んでくださっている方々にとっても何かしらの参考になったら幸いです。

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