ネット上に猥雑な路地裏をつくり出すためにはどうすればいいの?

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

今、「メディアのリアル」という本を読んでいます。

まだ読んでいる途中なのですが、本広克行さんの章がおもしろかった!

本広克行さん、もちろんみなさんも御存知の通り、あの大ヒットシリーズ「踊る大捜査線」の監督の方です。

「常にコアなファンに響く仕掛けを考えていた。」

本広さんは、「踊る大捜査線」シリーズを撮っている時、常にコアなファンの人々に響く仕掛けばかり考えていたそうです。周りの偉い方々からは「マスを考えろ、コアはいらない」と言われていたにもかかわらず、です。

そのひとつの仕掛けとして、映画制作時には映画のHPも一緒に作ったのだそう。今では各映画毎にHPがあって当たり前ですが、あの当時はまだ映画にHPなんてなかった時代。

でもそこでコアなファンコミュニティを形成し、ファン同士で盛り上がる事ができるように仕掛けて、彼らをインフルエンサーのように機能させてマスにリーチしていったのだそうです。

圧倒的な熱量を生み出して、それをマスへと伝播させていく。

これは、いわゆる”知る人ぞ知る感”を出したわけですね。コアなファンをつくり出す鉄板の手法を用いたわけです。

芸能人でもアーティストでもブランドでも、なんでもそう。表通りに面した場所ではなく、少しわかりにくい路地裏にステージや旗艦店をつくるみたいな話。

あえてマスリーチさせずに、知っている人だけが知っている場所を作り出し、そこで圧倒的な熱量を作り出し、それをマスへと伝播させていく手法です。

銀座4丁目交差点をつくるのと同じぐらい、猥雑な路地裏をつくるのは難しい。

じゃあ、やっぱりこのブログ的には「今のウェブ上であれば、それをどうやって作り出すことができるのか?」っていうのが気になるところ。

確かに「踊る大捜査線」公開当時には、まだまだHPが一般的ではなかったため、HPをつくるだけでも十分そういった雰囲気が作り出せたのだと思います。

でも今は、誰でも簡単に自分のサイトをつくることができてしまい、誰でも簡単に自分のスマホからそこにアクセスできてしまう時代。

楽天の三木谷さんが昔、「楽天市場を銀座4丁目の交差点にする」と宣言していましたが、それと同じぐらい今のウェブ環境の中では、猥雑な路地裏感をつくり出すのも難しい。。

ウェブ上では全てが同列に並んでしまうため、どれも表通りに面しているように見えてしまうからです。

最後に

だからこそ、ネット上に猥雑な路地裏感をつくり出すためにはどうすればいいんでしょう?これを読んでいる皆さんはどうすればいいと思いますか。

僕はそんなことを漠然と考える今日このごろです。

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

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