松浦弥太郎著「いつもの毎日。衣食住と仕事」を読んで。20代で“定番”があるってホント?

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

最近は、何の雑誌をひらいても定番定番定番・・・・“定番”という2文字が踊りまくっています。

それに合わせて、最近は20代前半の男の子でも「ALDENが自分にとっての定番だ!」とか、「シャツはブルックスブラザーズ、アウターはBarbourだ!MACKINTOSHだ!」と言っている子たちが多くてとても驚かされます。

今日はそんな定番について、少し自分なりの考えを書いてみようかなと。

「まずは、自分を知ること。」

さて、20代で“定番”があるというのは本当なのでしょうか。僕はそんなことはあり得ないと思っています。

だって、20代では自分にとっての「定番」を判断できるほどの経験をしてきているはずがありませんから。定番というのは、何度も何度も試行錯誤を繰り返した結果、自然と自分なりの型が定まってくるもの。

暮しの手帖」編集長の松浦弥太郎さんも『いつもの毎日。衣食住と仕事』の中で以下のように書いていました。

まずは自分を知ること。日々成長をする自分のベーシックが何かを見つけることが大切です。自分がそうであったように、二〇代から三〇代は、仕事と暮らしにおいて、自分にとってのベーシック探しが大きなテーマです。

好きなものは好き、苦手なものは苦手、また、わからないものはわからないと知ることで、自分が得意なことや苦手なこと、欠けているものが見つかり、これから何を学んだらよいか知ることができます。

今の世の中の“定番祭り”を見ていると、誰かが良いと言ったものをそのまま自分の定番だと思い込んでいる人たちがとても多いように思えます。

本当に自分にとって「これだ!」と思えた瞬間というのは、自分の中で「カチっ」とはまったような感覚がするもの。

本来はその感覚を頼りに自分の定番探しをしていくべきはずなのに、他人の意見に流されてしまい、大した経験もない中で「これが自分の定番だ!」ってドヤ顔で語ることほど滑稽なことはないと思います。

定番を決めてしまうのは、ある種の逃げ。

また、定番を決めてしまうということは、ある種の“逃げ”でもあると思っています。

本当は好きでその分野にハマっているはずなのに、これだけ細分化して選択肢が増えてしまった世の中では、自分の好きなものほど“自発的に選択する”ということが怖くなってしまい、どこかに安住したくなってしまう、権威に寄り添いたくなってしまう。

そんな保守的な気持ちの表れが、今の定番祭りにつながっているのではないでしょうか。

自分も同じ感覚に陥る事が多々あるのでその気持ちはとてもよく分かるのですが、そこで妥協してはいけないと思うのです。

誰かの定番を真似するのではなく、その定番に辿り着いた過程を真似していく。なぜそこに辿り着いたのか、その過程をもっと僕らは大切にした方がいいのではないのかなと。

結局一周まわって同じものに辿り着いたとしても、その理由が「雑誌やネットに書いてあったから」というのと「試行錯誤した結果、これが自分にとって一番自然だったから」というのとでは、たとえ同じ結果でも全く違う自信を持つことが出来るはずです。

最後に

「徹底的にこだわり抜いた」と言えるかどうか。「自分に自信を持つ」というのは、きっとこうゆう小さな自信の積み重ねからくるものだと思います。

そのためにもまずはとにかくハマってみること。特に20代のうちは失敗を恐れずに色々とチャレンジしてみること。そして多くの失敗を実際にしてみればいいのだと思います。

30代、40代の方たちにお話を聞くと、新しいものを試すことすらもしんどくなる時がやってくると聞きます。実際自分も20代後半に入って、20代前半の時よりも少しだけしんどくなってきている感覚があります。

であれば、自分の感覚が若いうちに大いにそれを謳歌しましょうよ!と声を大にして言いたい。

自分もまだ20代だからこそ、同じ世代の人たちに届けばいいなと思い、今日は定番について書いてみました。

これを読んでくれた皆さんの何かしらの参考になれば幸いです。

それでは今日はこのへんで。

ではではー。

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