もし自分がまだ就職先が決まっていない大学4年生だったら、デジタル秘書を目指すだろうなというお話。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

果たしてそんな学生さんが、現実にいるのかどうかはわかりませんが、少なくとも僕が大学4年生のこの時期にはまだ、就職先が決まっていませんでした。

なので、もしかしたらそんな子もいるのかもしれないと思い、今日はそんな子に目指して欲しい「デジタル秘書」の可能性について書いておこうと思います。

コンテンツの売り方が変わり始めた。

2015年から2016年にかけて、コンテンツのマネタイズは確実に時代が変わってきた感があります。

具体的に言えば、みうらじゅんさんが提唱しているような一人電通方式と同じように、一人出版社方式が本当に可能になってきたんだなと思います。

それは今国内でブームになってきているnoteを見ていても明らかですし、世界的に起こっている変化でもあり、海外のKindle事情なんかをみてもそう。

昨日も紹介した、高城剛さんと石田衣良さんの対談の中でもその事例が語られていたので、興味がある方はぜひ読んでみてください。

デジタル秘書とはどんな人?

だからこそ、もし僕がいま大学4年生で就職先が決まっていなかったら、まずはデジタル秘書を目指すだろうなと。

具体的に言えば、どうやってコンテンツを人々に届けるのか、そのマーケティング部分を徹底して学ぶようにすると思います。文字通り、今のnoteやKDPを使って、直販モデルを著者に提案できる秘書を目指します。(きっと将来的にはこんな人のことを「編集者」と呼ぶようになるとは思うのですが、現在の編集者のお仕事とは若干異なるので、ここでは一旦「デジタル秘書」と呼んでおきます。)

もちろん肩書に「デジタル」と付いているのでウェブに強いことは必須ですが、これはウェブ・リアル問わず、いかにダイレクトに届けるかという部分全てに強くなくちゃいけない。

ウェブとは全く関係ない部分で、読者との交流イベントの企画なんかもそうでしょう。更にリトルプレスのような自費出版形式の小冊子なんかも作れたら最強でしょうね。

既に一人出版社方式を体現している人に弟子入りしてしまう。

さて、極端な話、イケダハヤトさんとかはあちゅうさんとか、既にひとり出版社方式で結果を出している人たちに弟子入りをしてしまえばいいと思います。「カバン持ちするんで、一人出版社方式の研究を一緒にさせてください!」と。

この方向性を現段階で掴めているのは間違いなく個人だけだと思います。企業の中からは、この可能性を掴めるところはしばらく出てこないでしょうね。

企業は大きくなればなるほど分業制を良しとしてしまうので、一人◯◯方式はまず学べない。(各人で成果を出すような、個人の集合体のような企業であればまた別ですが。)

師弟関係の中で自分の技能を磨きつつ、そこで得たノウハウをもとに将来的に独立すればいい。そこから自分自身で一人出版社方式を体現してもいいと思いますし、本当に惚れ込んだ人がいたらエージェント化しちゃってもいいと思います。

このノウハウは、いくらでも活かしようがありますからね。最悪、中小企業のネット広報担当には絶対になれるはずです。そういう意味でも、とても潰しが効く技能だと思います。食いっぱぐれることはまずないでしょう。

noteが廃れても、この方向性は変わらない。

こういうことを書くと、一部界隈からは「noteがこのまま流行り続けるかどうか怪しいじゃないか!」っていう声も聞こえてきそうですが、別にnoteじゃなくても、この方向に世の中が進んでいくのはもう間違いないわけで…。

万が一noteが失敗したとしても、またその時はnoteに代わってnoteのような別のサービスが出てきて、そのサービスが時代を席巻することになるでしょう。

それはSNSが流行り始めた当初に栄華を極めていたmixiが廃れても、FacebookやTwitter、LINEが引き続きSNS時代を引き継いできたように。

日本の過疎地域は、デジタル秘書を求めている。

あとは「灯台もと暮らし」を運営している身として、これにプラスしてアドバイスできるとすれば、日本の地域にはそんな「デジタル秘書」を求めている地域が山ほどあります。

その求めっぷりは都内の比なんかじゃない。

今はまだまだその可能性にすら気がついていない人々ばかりなので、そんな人材を求める声を見掛けることは少ないかもしれません。

しかし、過疎地域がこれから生き残っていくためには、そんな一人電通方式や一人出版社方式ができる人たちと一緒にタッグを組んで情報発信をして行かなければいけないので、そうなるのはもう間違いありません。

これから先、各地でそんな成功事例がポツポツと生まれはじめてきたタイミングで、すぐに他の地域に倣えと地域間の競争が始まっていき、引く手あまたとなるでしょう。

過疎地域であれば、そもそも若い人自体があまり多くありませんから、全てまるっと自分一人で請け負ってしまえる。村に一つしかない診療所みたいなもんです。

そしてきっと、ヒビノケイコさんやイケダハヤトさんのいる高知県の嶺北地域は、その先進事例となっていくでしょう。

最後に

ここまで書いてきて改めて思いますが、もしかしたらもう「ウェブメディア」ではなく、一人(スモール)出版社なのかもしれません。ウェブメディアはあくまでもその手段であり、広報ツールのひとつに過ぎない。

少なくとも、今からウェブメディア立ち上げて、PV集めて広告収入モデルで〜、っていうのはあまりにセンスがないですし、レッドオーシャン過ぎるから絶対にオススメしません。

2016年の今だからこそ、新しい風が吹き始めているこのタイミングで一歩前に踏み出す勇気。それさえあればこれから先、相当おもしろいことを仕掛けていくことができると思います。

これを読んでくださった方にとって、何かしらの参考になれば幸いです。

それでは今日はこの辺で。

ではではー!

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