イケてるお店にはイケてるお客さんがいる。メディアにおける“イケてる読み手”の重要性。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

年始に配信されていた高城剛さんと石田衣良さんの対談の中でも語られていましたが、イケてるお店には必ず、イケてるお客さんが集まっています。

イケてるお店の条件は、イケてる商品が置かれていることでもなければ、イケてる店員さんがいることでもなく、イケてるお客さんが集まっているかどうか。今日はそんなお話について少しだけ書いてみようかと思います。

センス良さそうに見せたければ、お金を積めばどうにかなる。でもお客さんは無理。

自分が通っている美容室とか洋服屋さんとかって、自分以外のお客さんがどんな人なのかって気になりますよね。

無意識のうちにここがイケてる場所なのかどうかを判断するときに、そこに集まっているお客さんを自然と眺めてしまうじゃないですか。先にお会計している人とか、後から入ってきた人とか。

ぶっちゃけた話、センスがよく見える内装や立地は、お金を積めばどうにでもなるんです。そこは簡単に嘘がつけてしまう。

センスが良さそうに見える店員さんを引っ張ってくることも、お金を積めばどうにかなる。

可愛い子が、普段はそんな洋服絶対に着ないくせに、仕事の時だけそのお店の服を着ていることだってあるし、社割りで買えるからお得だと言ってバイトしている服オタクの販売スタッフだっていっぱいいます。

だから、お金を積んで少しだけ上手くリクルートすれば、イケてそうなお店は簡単に作れてしまうんです。

ただし、お客さんは選べない。(サクラを滞在させることができても、それは長続きはしない。)

だからこそ、そのお店が本当にイケてるお店かどうかを判断するときに、一番重要になるのは「イケてるお客さんが集まっているかどうか」なんです。

“箱を作る側”の人達は、数字にしか興味がないことが多い。

これは、お店にかぎらず、コミュニティとか、イベントとか、何か“場”を作るときは全部同じです。もちろんメディアだってそう。

ただし、いわゆる経営者やオーナーなど“箱を作る側”の人達は、現場にいきませんから、売上とか来客人数とかそういった数字で判断したがります。というか、それで判断する他ない。

そうすると、そこに集まっているお客さんが本当にイケてるかどうかは完全に無視されてしまって、どれだけの人が集まっていて、どれだけ売れているかっていうことばかりに執着していきます。

現場にいる人たちが「このままじゃヤバい…」と心のうちで思っていたとしても、発言力のある人達がその数字ばかり追い求めてしまうと、どうしようもなくなってしまうわけです。

でも、事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんです。いやホントに。

だから大事なのは、数字なんかよりも、その「1」が本当にイケてる「1」なのかどうか、それを判断することなんです。

そして、その質を更に高めていくために、会議室と現場が一丸となってそのための施策を実施できるかどうかなんだと思います。

最後に

同じ100人だったとしても、どの100人を集めることができるか。そしてその集まってくれた100人の人たちと一緒にどうやって成長していくことができるのか。それが現場で“編集”している人たちに求められてることです。

参照:人を集めるだけが編集じゃなくて、人を遠ざけることも編集。 | 隠居系男子

お客さんというのは、作り手の鏡です。鶏と卵の関係みたいですが、現場に立っている人よりも、イケてる人が集まってくることは絶対にあり得ない。これは断言してもいいです。

つまり、結局のところ自己を高めるしかないんですよね。まずは自分たちがイケてる作り手になれるかどうか、そこが試されているのだと思います。

そんなことを思う今日このごろ。

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

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