Googleリーダーの終焉から考える新しい時代の情報収集とは。

セブ島に来て10週間経ちました。どうも鳥井です。
長いと思っていた留学期間も残すところ2週間となってしまいました。
月日が流れるのは本当に早いですね。もう1年の4分の1が終わるのかと思うとホントにゾッとします。笑

さて今回は、今週その界隈の人達には大変話題となったGoogleリーダーのサービス停止について、自分なりに思うところを書いてみたいと思います。

この件に関しては、もう既に数多くのブロガーさんたちが記事を書いていて、次の移行先などもだいたい出揃っていると思うので、今後の移行先などを探している方は、このエントリーの最後に載せた参照ブログを読んでみてください。僕のフィードに流れてきたものだけでもこれだけ今回の件に関する記事がありました。笑

ここでは、僕にとってGoogleリーダーとは何だったのか、そして今後の情報収集はどのように変わっていくのかを少しだけ考えてみたいと思います。

まず、僕のGoogleリーダー歴ですが、使い始めたのはTwitterよりも1年くらい前だったと思うので、曖昧な記憶ですが2008年の後期ぐらいから。結構遅めですね。

今は、571件のフィードを登録しています。昨年末にだいぶ大掃除をしてこの数なので、一番多い時期は900件近いフィードを登録していました。1日に2000件以上の記事が流れてきて、今考えるとホントバカみたいに多かったです。笑

でも当時は大学生だったので時間もそれなりにあり、土日関係なく毎日朝カフェに行ってそれらを消化していました。

お昼ごろには、自分の気になった記事を10件程度ピックアップして、ツイッターで共有するというキュレーション的な事も半年以上やっていたり…。

なので、個人的には大分思い入れの強いGoogleリーダー。

でも僕としては今回の件「まぁ仕方ないだろうな」と思っています。

理由としては、このあたりの記事に近い理由なのですが…

次世代サービス共創フォーラム > 佐々木俊尚のIT進化論 GoogleReaderが終わってしまう(上)

Googleリーダーの停止発表とRSSの行方。 | doctac

Googleリーダーの余命宣告について、ものすごく腑に落ちたので、書く*frasm

Googleリーダー利用者は時代遅れ。勇気を持って新しいスタイルを模索するべき

情報が溢れている今の時代的に、やはりもうすべての記事を網羅的に精査する時代じゃないんだろうなと。

僕がGoogleリーダーを使い始めた頃から比較しても、最近の情報量は当時の2倍以上あると思っています。

そして僕個人の変化として、少しだけ中国語と英語も理解できるようになってきたので、そっちの言語で流れてる情報も合わせると、一億総情報発信どころか、60億総情報発信時代と言えてしまいます。

この流れから捉えても、もうRSSリーダーは今までのように使う時代ではないということ。

もちろん、今後も何かしらのRSSリーダーは使用していこうとは思っていますが「今Googleリーダーに登録してあるフィードをまるごとそのままお引越し!」というようなことはしないと思います。

もう一度自分の中で何が貴重な情報源なのかを洗い出して、今までとは全く違う使い方をしようと考えています。

Gunosyなどの新しいキュレーションサービスなども結構注目しているので、そっちに重きを置くようになるかもしれません。

・・・ただ!!

やはり、それではまだまだ賄えない分野の情報もあるんですよね。

下で紹介する参照ブログの中でも、これからは各種キュレーションサービスが新しいメインストリームになっていく的な考察が多いんですが、やはりそれでも納得いかないと思う部分。

それは、ネット界隈ではあまり話題になることがなく、あくまでネットではニッチな分野であり、かつ結構頻繁に情報を追わないついて行けないくらい情報の流れるスピードが早い分野。

僕にとっては「ファッション分野」がそれにあたります。

そして、このファッションに関する分野は、なるべくなら人の意見とか、価値観などがあまり付加されていない状態の一次情報でできれば読みたい。

ガジェットや新しいウェブサービスのように、捉え方がだいたい皆同じというわけではなく、ファッションの場合は人それぞれの好みがハッキリと別れます。

しかも僕にとってファッションの分野は、ガッツリ本気の趣味でもないですし、ましてや本業でもないのでTwitterやFacebookで業界人の人々をフォローし日々常に追いかけたい情報でもないです。

週に1回程度、RSSに溜まった情報に目を通すぐらいが一番丁度いい。

そう考えると、やはりこの分野はまだまだしばらくRSSリーダーが活躍してくれそうな分野だなぁと思っています。

とは言ってもやはり、時代の流れというか、提供側が想定していない使い方をしてまでウェブサービスってもんは利用するもんじゃない。っていうのが個人的な意見です。

色々とコアなサービスを使って何かしら間に噛ませれば、今まで通りGoogleリーダーを使うことができる的なことは、これから3ヶ月のうちにドンドンと出てくると思います。

しかし、こうやって間に無理矢理なにか別のウェブサービスを噛ませて使ってもいいことなんてない。

いざ使ってみると、想定していなかった細かいエラーが出てきて、今までより使いづらい!なんてことは目に見えています。

日々の生き方においても言えることですが、「今あるモノでなんとかすること!」ホントこれに尽きると思います。

プロレスラー的に筋肉隆々で俺様的なやり方をゴリゴリ突き通すよりは、合気道的に相手が提供してきてくれるものに少しだけ自分なりの工夫を加え、スルっと・サラッと生きていくほうが何倍も楽で便利です。

これは海外生活において、日本製の物やサービスと同等のクオリティを求めて常にイライラしながら高いものを買っているのと同じぐらい滑稽だと思います。

「郷に入っては郷に従え」というように、自分を現地化したほうが圧倒的に便利で不自由のない生活が出来てしまうんですよね。人間の身体とは本当によくできていて、一度慣れてしまえばそれに対応できる柔軟性を持っているんです。

少し話が少しずれてしまいましたが、ここまで「自分にとってのGoogleリーダーとはなんだったのか」を書いてきました。
そして、僕個人としては、新たなキュレーションサービスなども使いつつ、それではまだ拾ってこれない分野を他のRSSリーダーで補おうと思っています。

では最後に少しだけ妄想をふくらませて、今後もう少し先の未来に主流になっていくのではないかと考えられる新たな情報収集の形について少しだけ考えてみたいと思います。

まず端的に言ってしまえば、それはきっと「人が軸となるもの」だと思います。それこそまさに攻殻機動隊でいう「ハブ電脳」のようなもの。

この片鱗は今もTwitterなどで見ることができます。

著名人のタイムラインにその人が得意とする情報が流れ、それに対して今までその人と全く関係なかった人までがそれに関する情報を寄せる。
寄せられた情報は、その著名人により価値の序列がなされ、リツートを繰り返すことによりその情報が信憑性のあるものに変わっていく。
「著名人対一般ユーザー」という構造だけでなく、そこに集まってきた人達同士でも情報交換や議論がなされて、場の提供の役割も果たす。
ハッシュタグやID付きで検索をかければ、その人に紐付けされた欲しい情報もすぐに手に入る。

まさにその人がハブとなり、色々な情報がそこに集まってきてはブラッシュアップされ、また拡散されていく、そんな状況です。

多少趣旨は違いますが、これがもっと進化していくとWindows Phone に搭載されている「People Hub」のように、Twitterに限らずその人に紐付けされている情報ならなんでもそこで見られるということになるのではないでしょうか。

日々のつぶやきから、画像・動画・書籍・出演イベントやライフログまで、全てをその1箇所から見にいけるというように。

そして、これだけだと途中参加した人には、今何が起きているのか、その人がどのようにして今現在その状況に居るに至ったのかわからないと思うので、そんな人たちの為に株取引でよく見られるロウソク足のチャートのように日足、週足、年足など「情報の幅」を決められて見られるようになるかもしれません。(ロウソク足とはニュースやドラマの株のシーンでよく出てくるあの棒グラフみたいなやつですね笑)

常にその著名人を追っていたい人は、より詳しく細かく見ることができる日足(発言の一語一句、今日メシ何食ったまで)でずっと追うことができますし、何かのきっかけで最近新しく興味を持ったという人は、まず年足(代表作の要点、バズった記事やつぶやきだけ)で見ることができます。

このようにフロー型の弱点を抑えつつ、見る側が好きに情報の幅を設定でき、ストック型になりきらないサービスが出てくるんじゃないかと思っています。

それはSNSでもなくブログでもない、そんな両者の長所をうまく併せ持ったサービスが今後注目されるようになるんじゃないかと、、。

グローバル化が進み人と人との出会いも増えていく中で、全く別々の価値観を持った異国の人々が交流するときにも、このようなサービスは非常に役に立つでしょう。

中国にいる時は中国の友人を日足でフォローして、中国から離れて別の国に行ったら少し距離を置いて年足でフォローしていくなど…。

その人との今の距離感で色々なバリエーションを楽しむことができます。

…おっと妄想を膨らませていたら、だいぶ長くなってきてしまいました。この続きはまたいつか気が向いたら書いてみようかと思います。

それでは今日はこのへんで!

ではではー。

鳥井弘文

<Googleリーダー停止についての参照ブログ>

次世代サービス共創フォーラム > 佐々木俊尚のIT進化論 GoogleReaderが終わってしまう(上)

Google Reader がなくなるのは実はよいことかもしれない | Lifehacking.jp

Googleリーダー終了の今、RSS愛好家はどうすべきか考えてみた – Macの手書き説明書

Google Readerが終了・・・まじで?!『Bring Google Reader Back』 | 100SHIKI

Googleリーダー終了、乗り換え先はどうする? – bizmash!:@nifty

Googleリーダー乗り換え先に続々名乗り、Feedly、Flipboard、Diggなど – bizmash!:@nifty

Googleリーダー廃止の理由は「ユーザの減少」

Googleリーダー利用者は時代遅れ。勇気を持って新しいスタイルを模索するべき

Googleリーダーの停止発表とRSSの行方。 | doctac

Googleリーダーのサービス終了について今思っていること – @hebyumetan

Googleリーダーがユーザー減少を理由に2013年7月1日をもって終了 | 男子ハック

Googleリーダーに代わる7つのRSSリーダーを国内産、国外産に分けて紹介 | 男子ハック

Google Reader終焉の理由を勝手な予想で書く :村上福之の「ネットとケータイと俺様」:ITmedia オルタナティブ・ブログ

Google Readerから乗り換えを検討したいRSSリーダー一覧 | SEO Japan

Googleリーダー終了はプロブロガーにとってダメージ – ihayato.書店 | ihayato.書店

Google Reader、7月1日で終了へ 【増田 @maskin】 : TechWave

Googleリーダーの代替サービスを試してみたけれどダメだった話

Google Reader終了 ― 結局のところ「RSS」は一般の人が必要とする情報収集手段ではなかった | TechCrunch Japan

Google Reader終了の件、RSSはそろそろ終わりなんでしょうか?(山本 一郎) – 個人 – Yahoo!ニュース

「RSSリーダーは終わった論」に思う、図書館の本をすべて読むことができた時代の伝説的司書・リチャード・ガーネットの話 : アルカンタラの熱い夏

Googleリーダーの終了で、困るのはたった1〜2%のユーザーかも?! | More Access,More Fun!

Google Readerはなぜ終了? 元責任者が理由を推測 – ITmedia ニュース

RSSリーダーが時代遅れとか言ってるけど、自分が使いきれてない事を時代のせいにするなよ – あざなえるなわのごとし

RSSリーダーは死ぬべきか?RSS IS FUCK’IN NEVER DIE! – あざなえるなわのごとし

F’s Garage @fshin2000 :全収集型RSSリーダーの終焉とソーシャル化するWeb

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