Fashionsnap.comのPodcastで語られた「ウェブメディアでライターをやりたい人へ向けたアドバイス」がものすごく的確だった。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

本当にオススメのPodcast番組!【雑学編】」という記事の中でもご紹介したことのある「Fashionsnap.com」のPodcast番組。

先日、この番組を聴いていたら、「ウェブメディアでライターをやりたい!」という人へ向けたアドバイスが語られていて、それがものすごく的確だったので、今回はそれをご紹介したいと思います。

26歳・男性「ウェブメディア業界に転職したい。」

このPodcast番組の後半には、毎回ヨッシーさん(Fashionsnap.com代表・光山玲央奈)とザマさん(Fashionsnap.com役員・座間康平)がリスナーメールに答えるQ&Aのコーナーがあります。

今回ご紹介するのは、このQ&Aのコーナーに寄せられた質問のひとつです。まずはカンタンに質問の内容を引用しておきます。

26歳・男性 現在転職を検討中。

具体的な職種は決めていないけれど、ウェブ業界に興味がある。特に、自社メディアを運営している会社に興味あり。

文章力、企画力、構成力の向上として「NAVERまとめ」の記事を書いたり、ブログを書いたりしている。

具体的な職種を決めていないため、何かしら特化した能力を身につける必要があると思い、TOEICの勉強も始めた。目標800点。

何かアドバイスください。

NAVERまとめで文章力は向上しない!

まず、この質問に対してヨッシーさんが断言していたことは、「NAVERまとめの記事を書いても文章力は向上しない!」ということ。

「キャディーをいくらやっても、ゴルフがうまくならないと同じ。結局自分で文章を書いているわけじゃない。あれはキュレーションだから、編集能力が多少伸びるだけでしょ。」

これは完全に同意です。

「NAVERまとめ」など、キュレーションサイトでどれだけ編集作業を行ったとしても、そこで文章力が伸びるということはないと思います。

お二人も仰っていましたが「文章力を向上させたいのであれば、ブログを書くことが一番効果的」なのは間違いありません。

特にヨッシーさんが仰っていた、「日々のことを何でもいいから、一つのストーリーとして書き上げる事を毎日続けた方が、圧倒的に文章力は向上する」というのは、まさにその通りだなと。

「文章力」とは何なのか?

では、この場でいう「文章力」とは、具体的にはどのような能力を指すのでしょうか?

お二人は、「言い換えられる力・本質を見抜いてわかりやすい事例に当てはめる力」であると言います。

そして「確かに構成力や起承転結も必要だけど、最近の文章を見る限り、あんまり構成って必要ないのではないか」とも仰っていました。

これも完全に同意です。

そもそも、本質を見抜けるような文章を書けるようになれば、そのロジックを説明する上で、構成というのは自然と定まってくるものです。

逆に言うと、本質を見抜けてない中でどれだけ構成に力を入れたところで、ピンぼけした記事にしかなりません。

「構成がうまくなってから、本質を見抜いた記事を書こう!」と考える人が多いですが、それは全く逆なんです。

本質を見ぬいた文章を書こうと何度も繰り返しチャレンジしているうちに、構成というのは自然と身に付いてくるのだと思います。

どうゆうメディアに入りたいのか?

さて、お二人のお話の中で、確かに一般の方があまり意識していないだろうなというのが、「自分がどうゆうタイプのメディアに入りたいのか」ということです。

メディアと言っても、大きく分けて2種類のメディアが存在します。

いわゆる、「客観報道のメディア」と「主観報道のメディア」です。

Fashionsnap.comの場合は客観報道のメディアであり、ファッション業界の中では、「新聞」的なポジションとして扱われることが多いそう。だから広報担当の方と仕事をすることが多いのだと。

しかし、雑誌やウェブマガジンの場合は主観報道のメディアであり、宣伝部と一緒にお仕事する機会が多いはずだと。

客観報道の場合は、どれだけ事実を完結にわかりやすく、読者に伝えられるのかが大切になるけれど、主観報道の場合は、どれだけ自然に「これがオススメ!」「これがプッシュ!」とうまく表現できるのかが重要になるのです。

「ライターをやりたい!」と一言に言っても、実際に自分はどちらの記事を書きたいのか、まずはそれを明確にすることが第一歩なのでしょう。

プレイヤーとしての使い道がはっきりしない人は、採用しづらい。

最後に「どんな人であれば採用し易いのか」というお話もしていました。

その中で特に強調されていたのが、「使い道がはっきりしていない人が、一番採用しづらい」ということです。

記事を書く人というのは「プレイヤー」だから、なにか一つ特化したものがないと採用しづらいと。

逆に言うと、自分が好きなジャンル、ITやガジェット、ファッションの中でもハイモードのなのかカジュアルなのか、「これであれば誰にも負けない!」という知識さえあれば、採用される可能性は格段に上がると仰っていました。

この話についても完全に同意で、以前このブログで書いた「成果物」にも近い話だと思います。ぜひ合わせて読んでみてください。

参照:面白いことをしたい人に必要なのは「成果物」と「相手に歩み寄る柔軟性」 | 隠居系男子

最後に

僕達もインバウンド観光ウェブメディア「MATCHA」を立ち上げてから、多くのライター志望の方々とお話してきましたが、今回ご紹介したような部分をちゃんと理解した上でコンタクトを取ってきてくれた方々は、ほぼ間違いなく採用しています。

逆に、この部分をあまり明確に理解していない方の場合は、採用を見送ることが多いです。

ぜひ、今後「MATCHA」にライターとして関わってみたいと考えて下さっている方は、今回のお話を参考にして欲しいと思います。

また、「MATCHA」にかぎらず、今後ウェブメディアでライターをやっていきたいと考えている人にとっても今回の話は、非常に有益なモノだと思うので、ぜひ参考にしてみてください。

それでは今日はこのへんで!

ではではー!

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