どうも鳥井(@hirofumi21)です。
誰もが簡単に情報発信できるようになり、今は個人でも“情報の交差点”を作り出すことができるようになった時代です。
このブログをいつも読んでくれている方であれば、もう耳にタコができている話だと思います。
情報の交差点の話がイマイチよくわからないという方は、以下の有料コンテンツをお読みください。
次世代を生きる若者が、好きなモノに囲まれた人生を送るための唯一の方法。|鳥井弘文|note
今日はこの情報の交差点の次のステップとして、ものづくりの“市場”が生まれる可能性について少し考えてみようかと思います。
情報の交差点をつくりだしたメディアと、クリエイターコラボの可能性。
“情報の交差点”が既に完成しているということは、そこ集まっている人たちの趣味趣向も近いということです。
同じような価値観を持っており、センスや美学も共有できる。もちろん、日常のライフスタイルもきっと似通っているはずです。
ということは、その情報の交差点に集まる人々の「本当に欲しいと思うモノ」を作り出すことができれば、そこには絶対に“市場”が生まれてきます。
しかし、ここで既存の製品をセレクトしてきてみたところで、大手のセレクトショップのスケールメリットには勝てるわけがありません。
たとえどれだけキュレーション能力に優れていたとしても、他の場所でも簡単に購入できてしまう既成品であれば、そこで購入するメリットは薄れる。もちろん、その製品に対する愛着も生まれません。
だからこそ思うのですが、そのメディアに共感してる人たちが集まってコミュニティが既に形成されているのであれば、そのコミュニティに信頼できるクリエイターさんをご招待して、本当に欲しいものは何かをクローズドな空間でみんんなで話し合ってみる。そして、そこでゼロから製品を作ってしまえばいいと思うのです。
モノ選びから始めるよりも、一歩手前のモノづくりから始めてみる。更にそのための「学び」さえも一緒に共有してしまう。
それを僕は、「僕らの理想の◯◯ってなんだろう?」というオンラインコミュニティなどを作り出し、ジャンルごとに実際に商品を完成させるところまでを一貫して行ってみたいのです。
「僕らの理想のデニムってなんだろう?」
上述の話は、少し抽象的過ぎるかもしれないので、もう少しわかりやすく具体例を出してみます。
例えば、デニム。
僕が最近気になって仕方ない「EVERY DENIM」というデニムブランドがあります。
EVERY DENIMのおふたりは、毎回会うたびに「応援したい!」「一緒に企画やりたい!」って思わせる何かがある。なかなか言語化できないんだけど、結局は人柄なんだろうなぁ。 https://t.co/gF6BbwjaVo
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2016年4月24日
デニムという商品は、UNIQLOからハイブランドまでありとあらゆるアパレルブランドが販売していてコモディティ商品です。
しかし、一方で愛着が生まれやすい商品でもあります。個々人のこだわりが非常に強くあらわれるのがデニムです。
だからこそ、「灯台もと暮らし」や「隠居系男子」を読んでくれている読者の方々と、EVERY DENIMのお二人のような価値観が共有できるクリエイターさんをご招待して、「理想のデニムとはなんだろう?」と一緒に考えるところからモノづくりを始めてみたいのです。
Synapseのオンラインサロン機能などを活用しながら、オンライン上でコミュニティを作り出し、デニムに対する考えをそこに集まった人同士で共有していく。
その後、Peatixを使ってリアルイベントなども開催し、クリエイターさんたちの熱い想いを語ってもらう。その後の懇親会では、集まった人同士でもデニムに対する想い語り合ってもらいたいです。
このように「共に考える」を実践してくれば、きっと様々な疑問なども生まれてくるはずでしょう。
そうなってきたら、コミュニティメンバーの中で有志を募り、実際に岡山県まで足を運んでみても良いもしれません。工場見学や職人さんの話を生で聞いてみて「共に学ぶ」ということを実践してみるのです。
その際に「体験」も重視したいということであれば、藍染めワークショップなど、デニムづくりに関わる工程を体験してみるのも、とても良い学びになるでしょう。
上述したような一連の「学び」や「考える」を通じて、自分たちが本当に欲しいと思える理想のデニムを作り上げていく。
そんなことができれば、最高に楽しいだろうなぁと、僕なんかは思うわけです。
最後に
自分(たち)が本当に欲しいと思うものをゼロから作り出す。それがものづくりの原点であり本質です。
そして、それを必要な人達に適正な価格で供給し、需要と供給が交わる点を作り出すこと、それがこれからのメディア(媒体)に求められることであり、マーケット感覚だと思うのです。
個人がメディア化していく時代、メディアが担える役割というのは課題の可視化と共有に留まりません。
情報の交差点が生まれたあとの次のステップ。その一つの答えは、上述したような市場を自分たちで作り出すことなのではないでしょうか。
早速僕らも実験的に動き出してみたいと思います。
それでは今日はこの辺で。
ではではー!