面白法人カヤックの鎌倉まちづくりから考える地域密着型IT企業の可能性

面白法人カヤック会社案内

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

今回は、おもしろ法人カヤックの柳澤大輔さんがインタビューの中で言っていた「地域にひとつITグループがあったらいいんじゃないか」っていう発想がすごく面白かったので、ちょっとそれに乗じて自分の思うところを書いてみようかなと思います。

今回のきっかけとなったインタビュー

このブログではもうお馴染みとなった、『藤沢久美の社長トーク』この番組で、柳澤大輔さんが出演していた回で今回のことについてお話していました。

株式会社カヤック 柳澤 大輔さん | 2013年8月20日放送 | 藤沢久美の社長Talk

「面白法人カヤックってどんな会社なの?」ってわからない人も多いと思うので、ザックリ解説しておくと、「ITをつかってなにかおもしろいことを出来ないか」って考える会社。HPも遊び心が散りばめられているので、ぜひ一度見てみてください!

面白法人カヤック

本当に色々なサービスやアプリを出しているので、ひとつに絞るとなるとなかなか難しいんですが、この「koebu」なんかはインタビューの中でも話題に上がっていて「日本らしくて新しいなー!」と思いました。

こえであそぶ koebu

なんでも柳澤さん曰く、今の日本の3大オタクサイトが「ニコニコ動画、pixiv、koebu」なんだそう…。(実態はわかりません笑)

「各町にひとつネットを使った会社があれば面白い」

そんなカヤックなんですが、本社は鎌倉にあるようです。

「ITであれば場所にはとらわれない」という理由で、都心からも近くて過ごしやすい鎌倉を選ばれたようです。

鎌倉で始めてから本来の事業に加えて、色々と鎌倉のまちづくりにも貢献しているようで、例えばこんな感じ。

鎌倉に固執するのであれば、鎌倉市にとっても魅力的な提案をし、市と一体になってでも事務所の未来を自ら作り上げていかなければなりません。

 そんな思いもあり、我々も長いこと鎌倉にいるし、社員の鎌倉在住者も少なくはありませんから、地域への貢献というキーワードは社内でも年々大切になってきています。例えば、昨年は鎌倉市の掲げるゴミ削減運動を少しでも広めたいと「鎌倉ごみバスターズ」というアプリを自主的に作らせていただきました。今後そういったお手伝いをしてきたいと考えています。

引用元:本社がある鎌倉市が「世界遺産」になる方法を考えた:日経ビジネスオンライン

他の部分も興味深いので、この日経ビジネスの記事もぜひ読んで欲しいのですが、このような繋がりを意識していくっていうのは結構面白い発想ですよね!聴きながら「確かにな~!」って声に出して言ってしまいました…笑

もっと身近になるはずだった法律

少し話が逸れてしまいますが、大学時代に自分は法曹を目指していたので、「今後弁護士がどうなっていくのか」という話をよく聞かされました。

「法科大学院が増えて、弁護士が増える、そうすれば町に弁護士が増えて、さらに地域に密着した弁護士が増えるので、法律がもっと市民の身近なものになる」と。

それこそ、「コンビニの中に法律相談窓口のようなものが出来て、そこで市民が気軽に法律の相談をできるようになるんだー!」なんてことが7年ぐらい前は本気で議論されていました。

結局、日本人の道徳的な観点から言って、法律のお世話になるっていうのは中々気乗りしないことのようで、自分の権利をなんでもかんでも主張するアメリカのようには行かなかったようです。

今後法科大学院の合格者も年々減っていく一方で、その辺の「市民に身近な法律」がどうなっていくのかはわかりません…。

ITを使った解決策をすぐに提案してくれる場

話がずれてしまいましたが、僕はこの法律で目指したカタチをそのままITに持って行ったら、結構面白いのではないかって思っています。

地域にITの相談場所をつくる、それこそコンビニと同じぐらい気軽に入れて、ITに関するお悩みや、相談を受け付けるっていう。

みんな、ITを使えばこの悩みが解決出来るっていうこと自体は知っているんです。でもその具体的なやり方がわからない。

「ググれ!」って言われたところで、なんてググっていいかすらわからないって人も多いわけで…。

この実態を逆手に取って、IT畑の人がメルマガやTwitterなんかでQ&Aとかやっていますが、あれで皆ガンガン質問しちゃってる。

でも、本当は彼らが受け答えなんかする必要なんて無いわけです。

「地元で飲食店経営しているんですけど、どうやってネットを使ってお店の認知度を上げていけばいいんですか?」っていうのを、わざわざホリエモンが答える必要なんて無いという。

「食べログ登録して、Twitter登録して、Facebookページ作れよ。」で終わる話。

更に、カヤックのように地域密着型で行えば、その地域に適した提案をすることも出来るはず。

もちろん他にも、おばあちゃんが「コレ使って、どうやって孫とテレビ電話すればいいのー?」的な質問もありかもしれません。

とにかく、ITで解決できそうなことをサクッと相談できるような場所、そしてITで地元の町おこしに貢献してくれるような場が各地域にひとつあればいいのではないかと。

最後に

一人一台スマホの時代になって、本当に市民の身近になったのはITであり、そのITを正しく使える、賢く使える方法を指南してあげるような場所はあってもいいんじゃないかなって、結構本気で思います。

Apple Storeのジーニアスバーとかが、一番イメージとしては近いのかもしれません。

気軽に立ち寄って相談できる、そんな地域住民の身近な相談場所が地域にひとつあったら、益々人々の生活はより豊かに変化していくんだろうなとー妄想した次第であります。

それでは今日はこのへんで!

ではではー!

鳥井弘文

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