雑貨は買わないけど見て回るのは大好きです、どうも鳥井(@hirofumi21)です。
今回は、今世間を渦巻いている雑貨ブームについて少し書いてみようかと思います。「なぜ女子達はこれほどまで雑貨に魅了されているのか」そのカギは”利用シーン・ライフスタイルに合わせた提案”にあるのではないかと僕は思っています。
機能重視の男性には謎だらけの雑貨を欲しがる女子の気持ち
このブログを読んでいる方は、「なるべく持ち物を少なくして、身軽に自由に活動したい」と考える男性が多いはずだと思うので、きっと雑貨を買ってしまう女子の気持ちっていうのはイマイチ理解できないのではないでしょうか。
「なぜあんなガラクタのようにみえるものをドンドンと買い込んでいくのか、不思議でしょうがない!」というのが正直なところだと思います。
「自分だったら、小物でも何でも事前にしっかりと調査して、納得のいくコダワリの逸品を購入するのに…!」と思ってしまいますよね。笑
雑貨が大ブーム
しかし、ここにきて今、雑貨が女性たちの間で大ブームです。
例えば、最近メディアでもよくみるのがこの「asoko」というお店。
激安おしゃれ雑貨店「ASOKO」東京初進出、来店客の評判は? 日経トレンディネット
また、ガイアの夜明けでは、以前こんな特集も組まれていました。
“雑貨”ブームがニッポンを変える・・・日経スペシャル ガイアの夜明け : テレビ東京
利用シーン・ライフスタイルからの提案がうまい!
ではなぜ今、女子たちはこんなにも雑貨に夢中になるのか。
それは、雑貨を売る側が、「品質やクオリティ」での勝負ではなく、「利用シーンや使う人のライフスタイルの中での提案」を重視しているからだと思います。
3COINSの例
昨日、たまたまふらっと前を通りがかった「3COINS」というお店で、そのわかりやすい例を発見しました。
「3COINS」もまた有名な雑貨チェーン店であり、名前の通り315円で店内のアイテムがなんでも買えてしまうというお店です。
おさんぽ女子
そのわかりやすい例というのが、この「おさんぽ女子」
このコーナーがガッツリと売り場の目立つ所に設置されていて、そこに315円の手袋やマフラー、耳あてなんかが売っているんです。
普段いいものを使いすぎていて「315円の手袋やマフラーってどんなだよ!?」って思った人には、こんなだよ。笑
おさんぽ女子 | レコメンド | ALL ¥315 SHOP
やっぱり少しチープに見えてしまうでしょうか。
クオリティよりも生活に落とし込めるバリエーションを重視
このコーナーの前で、数人の女子たちが商品を物色しているのを見て「なるほどなー。」と思わされました。
まず、この”いかにも”というぐらいわかりやすい「おさんぽ女子」というネーミングが良いですよね。買う側に利用シーンのイメージを分かりやすく、そしてセールスっぽくなく提案しているのが、非常にうまいと思います。
さらに、こういった防寒具を揃えることによって、これから訪れる寒い季節に対して、その“憂鬱さ”と“期待感”をうまく利用している点も、上手に考えられているなーと。
「使うときはお散歩だから、315円でもいいや。それよりもバリエーションを揃えて、普段のお散歩の時の気分を上げられる方がいい!」と考えて購入を決意するんでしょう。
このように、315円と安すぎて逆に売りづらそうな商品を、うまく利用者のシーンに合わせて提案し上手に販売しているのが、この「おさんぽ女子」の例だと思います。
雑貨というカテゴリー
少し手を伸ばせば届きそうな「等身大のあこがれ」を実現できるのが、雑貨というカテゴリー。
「ドリルがほしい客は、ドリルが欲しいんじゃなくてドリルを使って開ける“穴”が欲しいんだ」という有名な格言と同様、雑貨にハマる女性たちが求めているのは、その雑貨のある“毎日”であり、少しの出費で生活を今より少し豊かにしたというその“満足感”。
そもそも、日本で売っている商品というのは、「日本で販売されている」というだけで、そのクオリティの高さは担保されているわけで、「それ以上にホントにこだわる必用があるのか?」っていうのは売る側も買う側も、もう一度考えるべきところではありますよね。
それよりも、今あるものをどのように見せ方を変えれば「使ってみたい!」と思ってもらえるのか、その方が日本で売っている商品においては重要なんではないでしょうか。
今や、良いもの・楽しいものを提供すればバンバンと消費してくれるという時代ではなくなりました。消費者の「お金」も「時間」も奪い合いで、あっちをやめてこっちを選ぶ明確な理由を提供しなければいけません。
そんな時、この「利用シーンとライフスタイル」というのが重要なキーワードになるんだと思います。
最後に
最後にこれは完全に蛇足ですが、Appleが新作iPhoneの発表時に毎回カメラ機能に注力してくるっていう理由も、これが原因だと思っています。
カメラ機能ほど、今のスマホにおいて利用シーンを提案しやすいモノは無いんです。カメラの性能が上がれば上がるほど、その用途の幅は広がり、利用者も自分にあった使い方を考えやすくなっていくでしょう。今回のiPhone5sに搭載された暗闇でも撮りやすいフラッシュはその最たる例だと思います。
そしてこれからきっと、カメラの次に「ライフスタイルの提案」としてメインに置かれるのが、今回のiPhone5sに搭載されたM7モーションコプロセッサ…。
…とまぁ蛇足の続きはまた次回書くとして、今回僕が伝えたかったのは、「男性には気が付きにくい視点で、女子の中ではこんな価値観で購買意欲が掻き立てられているよ」という事。
そして、今後この提案の仕方がさらに主流になってくるのではないかということです。
今回の記事が、なにか少しでもあなたの仕事や日々の生活の中で役立つことがあれば幸いです。
それでは今日はこのへんで!
ではではー!
鳥井弘文
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