どうも鳥井(@hirofumi21)です。
イベントレポ記事がバズるイベントと、バズらないイベントのたった一つの違い。それは「イベント登壇者の中にウェブ編集者がいるかどうか」だと思っています。
今日はその理由を考えつつ、ウェブ編集者の新しい生業についても少し考えてみようと思います。
LIGブログの編集長とサイボウズ式の編集長のキーワード設定のうまさ。
今、ログミーに掲載されている「WCC」の以下の書き起こし記事。
「職人気質なヒトはWebに向かない」 ネット時代における”人材価値”の高め方 – LIGブログ編集長・朽木誠一郎 | ログミー[o_O]
こちらの記事が結構読まれているのですが、その理由はLIGブログの編集長とサイボウズ式の編集長のお二人がいたからだと思っています。
お二人の話し方は、ウェブ上でウケそうなキーワード設定が非常にうまい。
どこに聞き手のフックとなるようなキーワードがあるのかちゃんとわかっているんです。イベント自体がウェブ記事だとしたら、そのキーワードをh2とかh3タグに自然に置くようにお話をしていました。
そもそも、本当にすごいウェブ編集者が編集したウェブ記事というのは、自発的にシェアしているようで、実はシェアさせられているものがほとんどです。
優れたウェブ編集者は「この記事はこうやってシェアされるだろうなぁ」ということを事前に予測して、そこを強調して書いたり、一番引きが強そうなポイントにもってきます。
今回のイベントでのお二人の話し方もまさにそうでした。「職人気質なヒトはWebに向かない」や「“転起承”結」など、ちゃんとそこをstrongタグでくくるかのようにして、話し方に強弱をつけながらお話していたのです。
優れたウェブ編集者は、リアルイベントを編集することができる。
以前「ゲンロンカフェ」で行われた元東洋経済オンライン編集長・現NewsPicksの編集長の佐々木紀彦さんと東浩紀さんのトークイベントに参加した時もこれは実感しました。
編集者に向いている人と、ライターに向いている人の違いは? | Fashionsnap.com
上記の記事で僕が書いた内容も、イベント中に佐々木紀彦さんがキレイに編集してくれたものを書き起こしただけです。
つまり、優れたウェブ編集者の方は、イベント自体をリアルタイムで編集しつつ、来場者の方々がTwitterやFacebookでシェアしやすいようにまとめてくれて、ブログでレポート記事をアップする際の構成のお手伝いもしてくれているというわけです。
これは、一般人が一朝一夕でできるようになる話じゃありません。職業訓練の賜物です。
無意識のうちに一つの記事やコンテンツを編集しているかのようにトークしているのだと思います。完全なるウェブコンテンツ脳だからなせる技です。
SNS時代のリアルイベントは、終了後の反響の方が大切!
そう考えてくると、これからのディスカッション形式のトークイベントにはウェブ編集者が求められるようになるのかもしれません。
そもそもSNS時代のリアルイベントとは、開催して終了ではありません。やっている最中や直後にそのイベント内容がシェアされること、そして翌日以降に書かれるイベントレポートの方がむしろ重要になってきます。
そうすることによって、当日参加できなかった人たちにもそのイベントのポイントを届けることができ、より一層リアルイベントを開催した意味が増してくるからです。
イベント自体は、そのための熱狂づくりであり、その下準備的なところさえあると思っています。
「モデレーター」がウェブ編集者の新たな生業になる?
だからこそ、現在ウェブ編集者をやっている方でさらに一歩抜きん出たいと思っている人は、イベントのモデレーター業の上達を目指せば良いのではないでしょうか。
紙の編集者の方も類似したことはできるとは思いますが、ウェブコンテンツと日夜向き合っているウェブ編集者の方のほうが、ウェブ上で受けるキーワード設定は格段にうまい。
キーワード設定をしっかり行い、ウェブ独特の記事構成にしないとすぐに離脱されてしまうということがわかっているからこそ、これはウェブ編集者ならではの強みだと思います。
最後に
イベント中にキーワード設定をしっかりとしてあげて、イベントレポ用のざっくりとした構成も作り、終了後には自身でもレポ記事をあげられるようなウェブ編集者になれば、これからのリアルイベントではひっぱりだこでしょう。
これが新たなウェブ編集者の生きる道になり、リアルとネットのハイブリッドな働き方なのかもしれません。
さて以下は完全に蛇足ですが、「灯台もと暮らし」でも3月に2回イベントをやる予定です。
3月1日の「はじめまして、「灯台もと暮らし」です〜旅と味噌から考えるこれからの暮らし〜」では「灯台もと暮らし」編集長の佐野が登壇し、「編集女子が“私らしく生きるため”のウェブコンテンツ作戦会議」では、「箱庭 haconiwa」の編集部の方々が来てくれます。
今日お話したようなウェブ編集者の立ち位置とは若干異なるかもしれませんが、良いウェブコンテンツを作っているの人たちが来てくれるので、きっとおもしろいイベントになるはずです。
気になる方は是非参加してみてください!
はじめまして、「灯台もと暮らし」です〜旅と味噌から考えるこれからの暮らし〜 | Peatix
編集女子が“私らしく生きるため”のウェブコンテンツ作戦会議 | Peatix
それでは今日はこのへんで!
ではではー!