どうも鳥井(@hirofumi21)です。
去年一番心惹かれた映画「リトル・フォレスト 夏・秋」。
参照:映画『リトル・フォレスト』 地に足の着いたシンプルな暮らしを描いた良作。 | 隠居系男子
その続編「リトル・フォレスト冬・春」がついに明日公開されます。先行試写会で観てきたので、ネタバレのない範囲でご紹介してみようと思います。
画像引用元:『リトル・フォレスト』公式サイト
四季に寄り添った暮らし。
前作と同様、淡々と進んでいきます。ただそれだけ。
淡々と進む中に、四季の変化だけが時を刻んでいることを教えてくれる。四季に寄り添った暮らしがそのまま表現されている。そんな映画です。
だからやっぱり好きな人は好きだし、嫌いな人は5分で寝てしまう作品だと思います。絶対に万人受けするような映画じゃありません。
でも好きな人は絶対に好きなはず。特に自分は雪国出身なので、主人公がひとり雪道を歩きながら物思いに耽るシーンなどは、とても共感してしまいました。
1年を通して、4部作として表現されていること。
この映画の何が一番良かったって、2部作4部構成で作られているところだと思います。
この前、「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」を聴いていたら、「『るろうに剣心』は最初から3部作で作られることが前提にあったからよかった」という話がされていました。
3部作を通して、スタッフ・役者含め徐々にチームワークが良くなってきたと。もし仮に1作で完結する映画だったら、同じメンバーであっても絶対にあのような作品にはならなかったはずだと、その場では語られていました。
まさにこのリトルフォレストもそうだと思います。2回に分けて上映され、さらに四季に合わた4部構成で作られているからこそ、今までにはなかった映画作品になっているのではないかと思います。
今の世の中、とにかくすぐに作ってはすぐに出し、ワーッと消化され、またすぐに出してはすぐに消化され・・・これを目まぐるしく繰り返している世界です。「流行っているもの=既に時代遅れのもの」という感覚さえある。
そんな風潮の中で今の人々が忘れかけている、とても大切なことを改めて思い出させてくれる映画になっていると思います。
最後に
最後にもう一つ、橋本愛さんの表情の豊かさがとっても良かったです。
ラストの展開の橋本愛さんの表情。この場面を表現するためだけに、橋本愛さんがキャスティングされたんじゃないかと思えるぐらい、彼女らしさ溢れる素敵なラストでした。
ぜひ劇場でご覧になってください。
『リトル・フォレスト』| シアター:上映劇場一覧
前作がまだという方は、まずは夏・秋編からどうぞ。
iTunesレンタルでも観られますよ。
そして、リアルにこのような世界観を体現しながら生活している人たちの記事はこちらです。
暮らしている人の顔が見たいから【徳島県神山町】特集、始めます。 | 灯台もと暮らし
それでは今日はこのへんで。
ではではー!