ニッチな内容を2〜3万文字でまとめて、電子書籍で出すことの意味。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

紙の書籍に対して、Amazonのレビューや書評ブログによく書かれている批判で「書籍にするために、余計な内容を付け加えて間延びしてしまっている」という批判があります。

これって電子書籍であれば解消できることだと思うんですよね。今日はそんなお話について少し書いてみようかなと思います。

スマートフォン一台あれば何でも読めてしまう時代に、間延びした紙の本なんて読む気がしない。

紙の書籍でソフトカバーで売られているようなタイプであれば、だいたい10万文字ぐらいで書かれています。

スマートフォン1台あれば、いつでもどこでも何でも読めてしまう時代に、明らかに1冊の本として体裁整えるためだけに10万文字に増やしただろうって透けて見える本なんて、確かに読む気がしません。

でも、それは決してテーマや内容が悪いわけではない。紙の書籍というフォーマットが内容の邪魔をしてしまっているだけです。

そのテーマを伝えるために、本当に必要であれば10万文字書く意味があるのかもしれませんが、2〜3万文字で伝えられることまで、無理やり10万文字まで膨らませるのは本末転倒だと思います。昭和初期に作られた法律ぐらい、時代錯誤感がハンパない。

電子書籍は、2〜3万文字という文字数に最適なフォーマット。

一方で、文字数の制限がないブログやウェブマガジンでも、2〜3万文字までいってしまうと長すぎて誰にも読まれない記事になってしまいます。

1つのテーマに対して簡潔にまとめてパッケージとして見せられるのは、電子書籍という形式が一番。

最近だとブロガーさんが出しているKDPなんかもそう。必要なことを必要な分だけ書き込んで、稀釈させない、凝縮させる。ソレに適したフォーマットが電子書籍ということなのでしょう。

10万文字のストーリーを書ける人なんて稀。

そもそも、10万文字のボリュームを希釈させず書ける人なんて稀です。しかし2〜3万文字の内容であれば、書けるような人はたくさんいる。

人々の興味関心事がドンドン細分化されている今の世の中、特に地域でも色々な面白いことが起き始めている現代において、自分のストーリーを書籍化してみたいと考えている人たちは確実にいます。

そして、その土地に暮らす人達のリアルな日常を読みたいと考えている人たちも一定数いて、その需要と供給のマッチングさせることは、電子書籍という形式だからこそ十分可能なことだと思うのです。

電子書籍は価格設定も自由。

「でもそうはいっても、そんなニッチな内容で本当に利益がでるの?売れても100人ぐらいだったら意味がないんじゃない?」と思う方もいるかもしれません。

しかし、電子書籍であれば値段設定も自由です。2〜3万文字の内容だったとしても、ある人にとっては大変価値があるという内容も多い。本当に必要な情報を必要な分だけまとめられてあれば、その分高くなったとしても嬉しいという読者だって存在します。

紙の本のように一律1冊1,500円という形式にしなくても、その需要と供給のバランスがうまく取れるところに値段を設定すれば、書き手が赤字にならないように調整することは十分に可能です。

一定数のニーズが存在する専門書こそ、電子書籍が合っている。

よく金融系の専門書や有料メルマガなどに多いですが、専門書になればなるほど高くなっていきます。ニッチな観光地の観光ガイドや、留学系の情報をまとめた本なんかもそれに近いイメージがありますよね。

そんな感じで、例えば「◯◯地方に移住するための方法」という書籍があったとして、その土地に移住するための情報が1〜10までわかりやすく過不足なくまとまっていれば、5,000円払ってもよいという人は確実に存在する。

年間50人程度、その土地への移住に興味を持つ人がいれば(実際に移住をしなかったとしても)、それだけで毎年25万円の売上になります。

電子書籍なので内容も簡単にアップデートすることができ、常に新しい情報を付け足していくだけですぐに改訂版(◯◯年版)を出すことが可能です。

他にもその電子書籍を出版したことをきっかけにして、イベント出演など思いもよらない色々なお仕事が舞い込んでくるはずですから、その電子書籍と因果関係のある事実を総合的に判断した結果、相当大きなメリットを生み出すことになるはずです。

最後に

上述した例はノウハウ系の場合ですが、これが地域に暮らす人々の飾り気のないストーリーでも成立する可能性は十分にある。

そのためにも、電子書籍の出版をもっともっと気軽なこと、身近なことにするべきなんだと思います。1冊の紙の本にするまでもないようなことを間延びさせずに、そのまま濃縮したままだせること。

やっぱり情報を出していくことは大切ですからね。

参照:次世代を生きる若者が、好きなモノに囲まれた人生を送るための唯一の方法。 | 隠居系男子

ということで、いま何冊かそんな電子書籍を出すことを考えています。Waseiという会社で電子書籍専門のレーベルなんかを始めてみるのもおもしろいのかなと漠然と考えていたり…

なにはともあれ、今日書いた内容が皆さんの何かしらの参考になれば幸いです。これまで僕が関わってきた電子書籍はこちらです。合わせて読んでみてください。

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

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