どうも鳥井です。
今日は、冬休み中に読んだ、「片づけHACKS!―がんばらないで成果が上がる「場を整える」コツと習慣」をご紹介してみようかなと。
本書はHACKS!シリーズの最新刊で、8年ほど前に流行したライフハックの火付け役となった本。
「整理HACKS!」や「STUDY HACKS!」はとても懐かしいですね。このブログを読んでいる方なら、読んだことがある方も多いのではないでしょうか。
8年前、今では当たり前となった「ノマド」という新しい働き方が台頭してきた頃。
固定のオフィスに縛られることなく「どこでもオフィス」と称して「カフェやコワーキングスペースなど、どこでもオフィス同様の作業をできるようにしよう!」その具体的なノウハウが書かれていたのが、このHACKS!シリーズです。
本書は、その著者である小山龍介さんの最新刊。
もうこの手の本はいいかなと思っていましたが、本屋で見つけた瞬間に学生時代の懐かしい記憶が蘇ってきて、ついつい買ってしまいました。
そしてパラパラとめくってみたら、今の僕らにとってとても大事なことが書いてあった。
今日はそんなお話少しだけ書いてみようと思います。
「移動する編集部」を始めたいと思った理由が明らかに。
僕がとても腑に落ちてしまったのは、本書の後半部分である「『どこでもオフィス」』から『フィールド』へ」というお話です。
先日、「灯台もと暮らし」編集部は「移動する編集部」宣言をしました。
参照:「移動する編集部」にそろそろチャレンジしてみたいと思います。 | 隠居系男子
1〜2ヶ月ごとにオフィスを移動してしまい、その土地に実際に入り込んで、滞在しながらその土地の取材やリアルイベントを開催してみようという取り組みです。
「SHOPCOUNTER」さんでも取材してもらって記事になっているので、詳しくは下記のインタビュー記事をご覧ください。
参照:“移動する編集部”として地域に根ざした発信を / 灯台もと暮らし
僕らが「移動する編集部」を始めてみようと決心した時、どうして今そうしたいと思うのか、うまく言語化できていませんでした。
ただし、それが今の僕らにとって絶対に必要なことだというのは、この2年間の自分たちの経験を通じて、全員が確信していました。
「どこでもオフィス」から「フィールド」へ。
本書ではその理由が、明確に言語化されていたんです。
さわりの部分だけ引用してみましょう。
二〇〇九年に『整理HACKS!』を執筆したときは、クラウドサービスがちょうど勃興してきたころでした。ファイルをクラウドに保存することで、いつでもどこでも必要なファイルにアクセスでき、外出先の喫茶店でも仕事ができるようになりました。どこにいてもオフィスと変わらない仕事ができる「どこでもオフィス」が可能になったのでした。
しかし今から振り返ると、ワークスタイル変革は道半ばでした。どこでも仕事ができるようになったものの、荷物をたくさん抱えたまま。パソコンや通信機器、ときには小型プリンター(!)まで、さまざまなガジェットを持ち運んでオフィス環境を再現する。この「どこでもオフィス」というコンセプトは結局、従来の「オフィス」という概念に強く縛られたものだったのです。
いまやこのオフィス幻想さえも手放す時期になりました。これからはオフィスに縛られることなく、新しいワークプレイスを見つけ出す時期になったのです。そして、従来の「どこでもオフィス」の次にあるのが、「フィールド」というコンセプトなのです。
フィールドとは現場のことです。新しい商品やサービスの発想の源は、常に現場にあります。広告代理店に勤めていたときには、担当する商品の売り場に足を運ぶよう、上司からよくいわれました。今も、地域おこしの仕事に関わるときはかならずその土地で過ごし、その土地で考えるようにしています。本やネットで知ったつもりになるのではなく、現場に足を運んで新しい発見をする。それこそ、フィールドの醍醐味です。
(中略)
オフィスでは、フィールドで生まれているさまざまな知恵を生み出すことができません。HBS(ハーバード・ビジネス・スクール)が大きく方針転換したように、私たちもオフィスからフィールドへと飛び出していくべき時期となったのです。フィールドという新しいワークスタイルのイノベーションが今まさに起ころうとしているのです。
私たちはもう、オフィスであれこれと管理するオフィスワーカーであってはならないのです。これからはフィールドに打って出るフィールドプレイヤーにならなければならないのです。
最後に
いかがでしょうか。
まさに本書に書かれているような機運を受けて、僕らも「移動する編集部」という取り組みを始めたのだと思います。
じゃあ、具体的にどうやったら「オフィス」から「フィールド」に飛び出せるのか?
そして、そのフィールド内でどうやったら自由に仕事ができるのか?
それが知りたいという方は、ぜひ本書を手にとってみてください。
きっとあなたにとって、何かしら参考になることが書かれていると思いますよ。
片づけHACKS!―がんばらないで成果が上がる「場を整える」コツと習慣 │Kindle版
それでは今日はこのへんで。
ではではー!