世阿弥いわく、人間には、何をやってもうまくいく「男時（おどき）」と、何をやってもうまくいかない「女時（めどき）」が存在するそう。
この話を初めて聞いた時、僕はものすごく納得していました。
人間生きていると必ず、“波”というものは存在していることを実感しますよね。
そして、「いま自分がどんな状態にあるのか」その状態を客観的に判断することはとても重要なことだと感じるはずです。
もちろん、自分が波に乗っているときは好きなことをやればいい。ドンドン自分から仕掛けていって、行動あるのみ。
大事なのは、女時のタイミング。このときの振る舞い方がむずかしい…。
今日はそんなお話です。
何をやってもうまくいかない時に、無理やり挑戦してしまうから、拗らせてしまう。
この点、「何をやってもうまくいかない…」そんな時ほど、僕は他者を支援する側にまわると良いと思っています。
そうすると、自然とまた自分の「男時」のタイミングが必ずやってくるから。
大切なことは、このときにジタバタして空回りしないこと。
なぜなら、空回りするとドンドン拗らせてしまうんですよね…。失敗が失敗を呼んでしまうから、ドンドン足も竦み始めてしまいます。
そうすると、うまくいっている他者が妬ましくなってきて、僻んだり陰口を叩いたりするようになってしまう。
それはもう自然の摂理ぐらいだと思って潔く受け入れましょう。決して自分の性格が悪いわけじゃない。
「自分のことばかり考えているから鬱になる」という話と一緒で、うまくいかない時にも、自分のことばかり無理やり挑戦してしまうから、拗らせてしまう。それは当然のことなんです。
参照：自分のことばかり考えているから鬱になる。 | 隠居系男子
だからこそ、そんなときは「自分のためにこそ、他者を徹底的に支援する」ぐらい感覚がちょうど良いんじゃないでしょうか。
最後に
そして、その基盤となるのがコミュニティなのかなと。
ある程度人数が集まっているコミュニティであれば、必ず「いま波に乗っているひと」と「そうじゃないひと」に別れます。
自分にとって「居場所」がしっかりとあるコミュニティであれば、波に乗っている他者のことも支援しやすい。
そうやって、お互いに日頃から支援し合っていくことで、「おかげさま」という状態が自然と生まれてくるんじゃないでしょうか。
そんなことを考える今日このごろです。
いつもこのブログを読んでくださっている方々にとって、今日のお話が何かしらの参考になれば幸いです。
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