今、日本の村を巡る旅がしたい。奈良県天川村に惹かれて。

BRUTUS (ブルータス) 2013年 9/1号 [雑誌]

出身地は北海道函館市、どうも鳥井(@hirofumi21)です。

さて、唐突ではありますが、今一番気になるのが“日本の村”だったりします。

もっというと、奈良県天川村です。

奈良県天川村を知ったきっかけ

一番最初は、このDVDのディスク2がきっかけでした。

(※ジャニーズの商品なので、パッケージ画像が表示されません。画像を見たい方はこちらから 平安結祈 heianyuki)

堂本剛さんと「ケイゾク」や「TRICK」「SPEC」などで有名な映画監督・堤幸彦さんが、この村を巡るという内容。

もう、その中で紹介される村の景色がほんとうに美しくて…。

彼の楽曲の中で、一番好きな「縁を結いて」という楽曲があるのですが、これも奈良県天川村の天河神社という神社で作られたらしく、不思議と惹きつけられてしまうという…。

また、このブログで何度も紹介している高城剛さんも、奈良県天川村には興味があるようです。

今年の夏も天川村に訪れ、このような映像を制作されていました。

Tenkawa 4K(Ultra HD)


(4Kで撮影されていて、ものすごい映像美なので、それだけでも一見の価値ありです。)

僕が勝手に注目している2人の“剛”がここにきて、天川村を推すのだから、これはもう何かあるだろう!ってことで天川村への旅を、最近ひそかに企てていたりします。笑

今、この時代だからこその“日本の村”

そんな感じでここ最近ずっと、天川村天川村・・・って考えていたら、出ましたよ、BRUTUSから村特集が。

さすがに、ここにきての村特集には驚かされましたが、やっぱり読んでみると面白い!(電子版がないのが非常に残念…。)

特に面白かったのが、「村の数、日本一!長野35村、全部回ってきました。」という特集。

この特集だけでも面白く、ライターさんの文章も非常に読み応えあるので、興味がある人にはぜひ手にとって読んでみて欲しいところ。

最近、Twitterでもよく交流させてもらっている@koji_rohさんがブログでこのようなことを書いていました。

最近思うのだが、国内だろうと海外だろうと、まだ見ていない世界はあるし、楽しめることがある。

異なる価値観や文化に触れる経験は、海外だけではない。身近なところにもあるものだ。

わたしは23から海外旅行狂いになって国内旅行が高くてつまらないと気取っていたが、安い海外の聖地がインフレになってきて、かつ円安になってきた昨今ではもはや昔のようなアービトラージを楽しむ興奮も薄れてきた。海外がインフレになる間に、日本もここまでデフレになったのだと逆に感心する。

アービトラージのような安さを求めて旅をする――これは東南アジアであろうと国内であろうと同じ刺激なんだな。

引用元:世界の始まりとハードボイルド Ⅱ

僕も近頃、これを強く感じています。

東南アジアを1ヶ月かけて、バックパック1つで旅してきましたが、実はソレよりも更に刺激的で気づきの多い旅が、この日本の村を巡る旅には潜んでいるんじゃないかと。

近いうちに、この「長野県の村すべてを巡る旅」というのもしてみたいなーと考えていたりいなかったり…。

日本の原風景を見られる最後のタイミングかも。

色々と海外の国を巡っていると、自分があまりにも日本について無知であるということを思い知らされます。まぁベタな話ですが…笑

特に東南アジアには、まだ手つかずな景色や、地元の人々の手によって守られてきたんだろうなという景色がたくさんあり、それを見るたびに、自分は日本のそういった風景を観て来たのだろうかと疑問に思うわけです。

それは単純に自然や景色というだけではなく、日本が伝統的に守ってきた習慣や生活、その土地の人々の小さなコミュニティなども含めて全てにおいて。

自分の母国だから、いつでも見ることが出来ると思っていましたが、日本のこれからの政治や経済次第では、これらが消えていく可能性だってあるわけです。いや、既に消えていっていると言っても過言ではない。

僕が昔から意識しようとしていることのひとつに、「その相手が死んでしまって会えなくなったら、それは坂本龍馬や宮本武蔵、果ては聖徳太子と会えないコトと同じだ」というのがあります。

幸いにも奇跡的に同時代に生きているのであれば、相手がこの世を去る前に会っておいた方がいい。

そして、これと同じ原理が、日本の原風景にも当てはまるのではないかと思うのです。

「どーしても気になるのなら、それがまだそこに存在するうちに見ておくべし!」これがどれだけ大事なことなんだろうかと。

村上龍がみた、コミュニティーデザイナー山崎亮

話は少し変わりますが、以前『カンブリア宮殿』を見ていた際に、コミュニティーデザイナー山崎亮さんがゲストで出演されていました。

2013年1月31日放送 studio-L 代表 コミュニティデザイナー 山崎 亮(やまざき・りょう)氏|カンブリア宮殿:テレビ東京

山崎さんは、日本の地方のコミュニティのあり方にちょっとした変化を与えることによって、その町に新たな活気を呼び込み、活性化させようと奮闘なさっている方です。

大金を投じて箱モノを作るのではなく、「人々の価値観の変化で町を活性化させたい」というスタンスが、非常にイケてるんです。

今回のBRUTUSの中でも、しっかりと紹介されていました。

もっと彼について詳しく知りたい方はこちらの書籍で。

この番組自体も非常に面白かったので、ぜひ機会があれば見て欲しいのですが、この番組の最後に「編集後記」で村上龍さんが書いた言葉が非常に印象的でした。

「世間」は消失しつつあるが、それに代わるコミュニティは育っていない。宗教的規範が機能している国だったら、人々は教会やモスクに集まり孤独から逃れられる。山崎さんの活動を知って、自分はシリアスな変化に気づいていなかったと思った。疲弊した地方の現実、人口減少による全国的な過疎化への想像力が足りなかった。

コミュニティの復元は、単なるヒューマニズムではない。生産性の急落を防ぐという経済イシューなのだ。そして、山崎さんの活動は、「ひょっとしたらすべてが手遅れかも知れない」という、ニヒリズムとの闘いでもある。

引用元:2013年1月31日放送 studio-L 代表 コミュニティデザイナー 山崎 亮(やまざき・りょう)氏|カンブリア宮殿:テレビ東京

約2年間、日本に全く目を向けてこなかった自分にとって、この言葉がやけに胸に刺さりました。

“日本の村”全力で気になります!今後の動向をお楽しみに。

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

鳥井弘文

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