大前研一×堀江貴文『日本のテクノロジー』対談は文系にもみて欲しい!

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バリバリの文系育ち、どうも鳥井(@hirofumi21)です。

昨日、この対談を観ました。
大前研一×堀江貴文 『日本のテクノロジー』対談!! ニコニコ生放送

純粋に凄く面白かったです。個人的には文系・理系という区別はあまり好きではないのですが、“文系の人間ほど”この動画は見たほうがいいと思います。有料ではありますが、下手な映画を見るよりも価値があると思いますよ!

内容は、大きく分けて「原発関連の話」と「ロケット開発に関する話」ですが、たとえそれらに興味がなかったとしても、それ以外の小話も非常に示唆に富んだものばかりなので、十分楽しめると思います。

今回はこの番組を観て、自分が印象に残ったところを少し書いてみようかと思います。

大和言葉に負けた都知事選

一番、印象に残っているのはこの話。ホリエモンが突然、大前研一さんが都知事選で落選した時の話題を持ち出してきて驚かされたのですが、それを流すこともなく、誠実に答えていた大前さんも非常に印象的でした。

カンタンにまとめると、当時大前さんが都知事選に出馬して、青島幸男さんに負けてしまった一番の原因は「自分には大和言葉が使えなかった」ところにあるというお話です。当選した青島幸男さんは、そこが非常に上手だったと。

ここでいう大和言葉というのは、「ロジックや科学に裏付けされた主張ではなく、人々の感情に直接訴える方法」とでも言っておくのが、一番わかりやすいでしょうか。

この話の時に、大前さんがテレサ・テンの歌詞まで持ち出してきて、「人々はこういった言葉に突き動かされる、でも自分は科学や理論に裏付けされた話しかできない。大和言葉は使えなかった。」と、ある意味ものすごく“科学者らしい悩み”を見せていたのが、とても印象的でした。

従来、理系の人というのは、良くも悪くもここに気が付かない、気が付いたとしてもそこ根拠がないということでディスっていた人が多かったわけです。

しかし最近は、「ディスっているだけでは何も変わらない」と理系の人たちの中でもその重要性や必要性に気がつく人々が現れ始め、この「大和言葉」の持つ力と真剣に向き合う人も徐々に増えてきました。

そういえば、この前参加したゲンロンカフェ主催「風立ちぬ」公開!川上量生×東浩紀対談「川上量生の見た宮崎駿と鈴木敏夫~コンテンツとプラットフォーム~」でも同じような話が繰り広げられていて、川上さんが似たようなことを言っていましたね。

新刊『ゼロ』に思いを込めたホリエモン

もちろん、ホリエモンもこの大前さんの話には強く共感していて、今話題の新刊『ゼロ』には、そうゆう思いを込めて書いたんだと言っていました。

「皆さんと共通の部分、共感できる部分を探って訴えていこう」というのが今回の本に込められている想いなのだそう。

実際に、この本はまだ発売されていないにもかかわらず、序章だけでも物凄い反響です!

そして、ホリエモンが行っている怒涛のリツイートを読む限り、ホリエモンがリーチしたいと思っている層の人々に、リーチしたいと思っていたカタチで届いているようなので、それはしっかりと成功しているんだと思います。

ロジックと矛盾を同時に持ちあわせた人間が活躍する時代

今後は、科学的な思考やロジックと共に、強いリーダーシップも同時に持ち合わせた人間が台頭してくる時代になってくるんだろうと思います。

大阪市長の橋下徹さんも、ロジック部分の能力は秀でているにも関わらず、批判される事が多いのみると、やはりこの「大和言葉」というものが足を引っ張っているんだと思います。

もし、橋下さんにもこの部分の能力が備わっていれば、きっと更に多くの賛同を得られているんでしょう。

それこそ、「矛盾はあると自覚はしているが、そこに葛藤はない。」という姿で突き進んでいく人が、今後の世の中を大きく突き動かしていくんだろうなと思います。

参照:シンガポールから日本が学ぶべきところは“矛盾はあっても、葛藤はない”その姿。 | 隠居系男子

最後に

冒頭にも書きましたが、僕は理系と文系というように単純に分類分けするのは好きではありませんし、もうそんな時代ではないと思っています。

そんな小競り合いで停滞しているヒマもないでしょうし、なにより全然面白くない。

今後、会社や組織内の従来的な上下関係や派閥が徐々に衰退していけば、この辺りも良い方向へ進んでいくのではないでしょうか。

これからのその変化に期待しながら、今回ご紹介したお二人の今後の活躍にも期待したいと思います!

それでは今日はこのへんで!

ではではー!

鳥井弘文

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