『TURNS』函館蔦屋書店インタビュー「地域ビジネスを”よそ者”が起こす。」

TURNS(ターンズ) VOL.8 2014年4月号

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

先日ご紹介した「TURNS」という雑誌。

参照:「TURNS」内田樹インタビュー「地方でとことん突き詰めて考える」ということ | 隠居系男子

こちらに載っていた函館蔦屋書店の取締役・芝元荘志さんのインタビューも大変興味深い内容だったので、今回ご紹介したいと思います。

よかったのは、よそ者だったこと。

芝元さんがお話していて「まさしく!」と膝を打ったのが「地域ビジネスを”よそ者”が起こす」というお話。

芝本さんは、以下のように語ります。

よかったのは「よそ者だった」ということです。既成の約束事にとらわれずに動けたということ。素直に「地元のことを教えてください!」という立場から入れたことですね。

(中略)

人口28万人の函館くらいの街はまだまだ地域のリアルなコミュニティというのが残っている一方で、なんとなく知っていてもあまり交流のないグループもあったと思うんです。

そこに我々のような「よそ者」が入ったことによって新しいつながりを生む事ができる。

地元の人も、人間関係をいい意味で撹拌(かくはん)してくれる人を求めているんじゃないかな。

これって、まさに『あまちゃん』の世界観ですよね。

「天野アキが、北三陸の町に新しい風を起こすことが出来た」という構造と全く同じ構造だと思います。

同じ「地方」でも、自分の出身地ではダメ。

地方で働くことがブームとなりつつある今、その場所として自分の出身地を選ぶ人もいますが、僕はそれは良くないことだと思っています。

地方出身者にとって、「地元に錦を飾りたい!」というのは必ず一度は抱く夢だと思うのですが、それと「日本の地方に感じる魅力」を混同してはいけない。

良くも悪くも、その街のことを知りすぎてしまっているので、たとえ小さな魅力や可能性を見つけても、「どうせ、この街では無理だ」と思ってしまう。

実際に僕も、この函館蔦屋書店の出店が決まった時にこんな批判的な記事を書いてしまいました。

参照:代官山の蔦屋書店が北海道函館市にもオープンすることに思うこと | 隠居系男子

最後に

今の日本の地方の魅力を引き出すことができるのは、よそ者の視点。

日本の地方の良さを見つめなおして、そこに新たな風を吹かせたいのであれば、率先して自分の地元とは違うところに足を踏み入れていくべきなんだと思います。

そして、この時代背景の中では、そこで新しい化学反応を起こす事の方が圧倒的楽しいはず。

そうやって日本中で「あまちゃん」現象のようなものが起きたとき、日本はもっと楽しくなっていくのではないでしょうか。

そんな日がくるのを願って…。

それでは今日はこのへんで!

ではではー!

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