チームでより高い山に登るために。「ソロで生きられる力」を身につける重要性。

仕事。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

先日、以下の記事でご紹介した川村元気さんの「仕事。」という書籍。

参照:「仕事とは何か」を考えるアラサー世代にオススメしたい!川村元気著「仕事。」 | 隠居系男子

今日はこの書籍の中から、川村元気さんと沢木耕太郎さんとの対談をご紹介してみようと思います。

仕事を「山登り」に例えて対談するお二人。「いつか高い山に登るパーティに誘われたときに、胸を張って参加できるソロクライマーになっていたい。」その真意について、今日は自分の思うところと合わせて書いてみようかなと。

「どこにいてもソロで生きられる力をつけろ」

沢木 川村さんはチームというか、常に同じ誰かと組んで仕事をしているの?

川村 基本的にはそのときどきの企画に適したチームを自由に組むスタイルでやっています。一つのプロジェクトが終わると、毎回解散です。

沢木 それは僕の言葉で言えばこういうことなんだけど、僕が書いた『凍』という本のモデルでもあるソロクライマーの山野井泰史さんってすごい人がいて、〝アルパインスタイル〟といって、集団ではなく一人で登れる山を最小限の荷物で数日で登頂して下りてくる。

だけど、一人で登れない山もあり得るわけで、そういうときにソロで生きられる力のある人が緩やかなパーティを組むのが、何かを達成するときにはいちばん強い。

だから、大切なのは「どこにいてもソロで生きられる力をつけろ」ってことなんですね。新たなパーティに誘ってくれる人がいるとき、参加できる準備をしておくことが生き方の理想型だと思う。場合によってはみんな個性が強いから、喧嘩になっちゃうかもしれないけどね。

シングルクライマーの人は、信頼しやすい。

先日書いた「それでも、正直者が得をする社会へ。」という記事の中で書いた、「どうやったらこの人と自分のやりたいことの交差点を見つけて、両者がハッピーになる形を模索していけるか」。この関係性を築いていくためには、相手がシングルクライマーだと非常に成立しやすいです。

相手も自分も独立しているからこそ、相手を守る必要もなければ、下手に気を使う必要もない。自分の責任は自分で持つということを互いに意識しあっているので、良い意味で利害関係がはっきりしているのです。

つまり「信頼し合える関係性」というのは、相手がソロだからこそうまく成り立つのであって、相手におんぶに抱っこの状態では絶対に成り立たない。

「新たなパーティに誘ってくれる人がいるとき、参加できる準備をしておくことが生き方の理想型」というのはまさにその通りで、そこを目指すからこそ、過去に書いたような“雑誌的な働き方”をすることができる個人になれるのだと思います。

参照:これからの時代は“雑誌的な働き方”が主流になる。 | 隠居系男子

最後に

最近で言うと、「ブロガー共著本をKindleで出版します!」という記事でご紹介したKindleの共著本などが、まさにこんなやり方で進んでいます。

互いの文章の書き方や、構成・編集の仕方はスタイルとして既に出来上がっているので、必要以上に口を出しあうこともない。

ただ己のベストを尽くしつつ、相手に一歩だけ歩み寄る柔軟性持っておくことだけで十分という感じです。

参照:面白いことをしたい人に必要なのは「成果物」と「相手に歩み寄る柔軟性」 | 隠居系男子

個人の力を活かしつつ、プロジェクトごとにチームを組んで仕事をしていきたいと考える人にとっては、非常に参考になる対談だと思います。

ぜひ読んでみてください。

それでは今日はこのへんで。

ではではー。

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