どうも鳥井(@hirofumi21)です。
今回の旅の最中、天川村をまわっているときに面白そうなコンテストのポスターを発見しました。
それがこちら。天川tv動画コンテスト :: 天川村のイチオシを教えてください![天川村役場]
今回は、このコンテストをもとに、村おこしや町おこしをする上で、動画の持つ可能性について少し探ってみたいと思います。
天川村の動画コンテストとは
このコンテストは、天川村に関するものを撮影して編集し応募すれば、天川村公認のPR動画となるかもしれないというコンテストです。プロ・アマは問いません。
応募条件や、その他詳しい内容はぜひ公式ホームページを観て欲しいのですが、僕が気になったのは、このコンテストのページだけ、明らかに天川村役場の公式ホームページとは作りが違うところ。
このコンテストを企画するにあたって、どんな人が絡んでいるのかはわかりません。しかしかなり今っぽい構成で作られているので、誰か外部の人間が考えた企画なのかもしれないなと。
何度かこのブログでも紹介していますが、最近高城剛さんも天川村の「水」をテーマに動画を撮って公開していました。
この動画で撮られている風景は、決して山奥まで重たい機材を運んで撮ったというものではないはずです。
僕も実際に村に足を運ぶまでは、この動画は高城剛さんだからこそ撮ることができた、かなり特殊な映像だと思っていたのですが、実際はそんなことはありません。
信じられないかもしれませんが、村にいけばすぐ目の前にこのような景色が辺り一面に広がっているんです。
つまり、この映像は、その道のプロが大勢のスタッフを引き連れて行かなければ撮影できないような映像ではないんです。
動画による村おこしの可能性
この一連の流れを自分の目で実際にみて思うのは、「動画」でその村をPRする作品を「一般人」から募集するというのは、非常に可能性がある話だなと。
天川村のような過疎の村にはそういった能力のある人間がいない場合が多いでしょう。仮にいたとしても、村に長年住んでいれば観光で来る人達がどのようなところで感動するのか、そういった「外の目」を持ち合わせていない可能性が非常に高いです。
じゃあ、プロに外注しようかと思っても、村にはその予算がない。
でも、被写体となるような自然や、日本の原風景は村中にあり余るほど存在するわけです。
このような穴を埋めるのが、今回のような動画コンテストなのではないかなと。
今はガジェットや機材の進化が凄まじく、個人でもプロ並みの作品をつくれてしまいます。一部では、プロを超えるようなアマチュアも存在するほどです。
村側は、被写体を提供し、応募されてきた中から優秀作品を選んで村公認にすればいいだけ。賞金を払わなくても、応募してくる作品はたくさんあるはずですし、村公認となったという事実の方が、中途半端な賞金よりもよっぽど彼らの承認欲求を満たすでしょう。
また、プロや企業がつくった作品ではないため、マスで広がらなくとも口コミで広まっていく可能性は十分にあります。それをみた人たちが、村を訪れてくれれば、村にとっては最高のPRとなるのではないでしょうか。
動画の持つ力
実際に、今回僕が天川村を訪れようと決心した時も、この記事「今、日本の村を巡る旅がしたい。奈良県天川村に惹かれて。」に書きましたが、ある2つの動画がきっかけです。
1つは上記の高城剛さんの動画、そしてもう1つが堂本剛さんの『平安結祈 heianyuki』の特典映像で天川村に訪れている映像。
平安結祈の方はプロの作品だろと思われるかもしれませんが、ライブDVDの特典映像なので、使っているカメラは小さいものが1台か2台だけ。決して手のこんだものではありません。
みなさんも、テキストや写真だけを見たり読んだりするだけでは決心しきれないものが、動画をみた瞬間に実際に行ってみようと思えることはよくあることだと思います。
日常の考えや思いを伝える時は、写真やテキストの方が伝えやすい場合が多いですが、やはりその場の雰囲気を伝えるのは、動画に勝るものはありません。
『あまちゃん』もフィクションの作品ではありますが、あの北三陸の町に人がやってきたきっかけは、観光協会のHPに掲載された動画という設定です。
ここに来て、ガジェットの進化と、使う側の人間(特に素人)の技能の進歩は凄まじいものがあります。これを使わない手はないだろうと思うわけです。
そういった意味でも、この天川村のコンテストの取り組みは非常に興味深いなと。
世界的にみたら動画の可能性はもう少し先か。
ただ、世界的にみたらこの波はもう少し先な気もしています。
これだけ動画が騒がれるようになってきたのも、LTEの普及とiPhone5程度のスペックをもったスマホの普及がきっかけです。
そう考えると、先進国を除いた国々、中国や東南アジアなどでは少なくともあと1〜2年ぐらい先の話かもしれません。
でも環境さえ整ってしまえば、スマホとタブレットだけで撮影・編集が可能となり、そういった動画が世界中から投稿されるわけです。
それこそ動画はテキストと違い、非言語コミュニケーションなので、才能がある人たちの作品が、爆発的に世界中に広がっていくこともあるでしょう。
そうすれば、観光地として有名なところだけではなく、あまり知られていないような地であっても、その地の自然や環境、そこに暮らす人々の素晴らしさを紹介した動画1つで、世界中から人が集まるような場所に化けることだってあるわけです。
最後に
色々と書いてきましたが、今後動画がどのように活用されていくのか、僕自身もまだハッキリとはわかりません。
しかし、この天川村で発見したコンテストは、ただの村おこしの一環というだけではなく、これからの時代の可能性の秘めた新しい取り組みの1つとして考えることもでき、非常に興味深いものだなと思います。
天川村の動画コンテストは来年の2月が締め切りらしいです。興味が有る方はぜひ応募してみてください。
天川tv動画コンテスト :: 天川村のイチオシを教えてください![天川村役場]
僕もこのコンテストの成り行きを見守りつつ、今後またこのブログで受賞作品などを紹介していきたいと思います。
それでは今日はこのへんで!
ではではー!
鳥井弘文
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