明日会社がなくなったとしても、一人で生きていけるだけの能力を持って欲しい。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

いわゆる大企業の場合、分業制の中で各分野のエキスパートに育てあげて、年功序列で給料を上げていき、社内結婚させ、車を買わせ、子供を産ませ、家を買わせる…

そうやって能力的にも経済的にも会社をやめられないようにして、見事に会社と社員の相互依存関係を成立させます。

これが日本の高度経済成長時に大きな影響を与えたということも十分理解してはいるのですが、今の時代において、この関係性はあまり健全じゃないよなぁと思う、今日はそんな話です。

変化の激しい時代の中で、一人でも生きていける能力を身に付けること。

ベンチャーだって大企業だって、今の時代であれば、いつ何時会社が潰れてしまうかなんてわからない。これだけ速いスピードで世の中が移り変わっていれば、世の中に求められる仕事だってドンドン変わっていきます。

そんな時代背景で、分業制の中の各分野のエキスパートになってしまうと、一人で生きていくことは不可能です。1〜10の工程があったとして、7の部分がどれだけ長けていたとしても、7の部分しかできないと、フリーランスでは仕事を取ってこれない。

転職しようとしても、また別の会社、別の人に依存しなくちゃいけなくなってしまいます。

エキスパートになれなくても、全てを一人で完結させることができる人材にならないといけない。僕は社員全員に、たとえ明日会社がなくなったとしても、一人で生きていけるだけの力を持って欲しいと願っています。

職業選択の自由がある中で、それでも一緒にやっていくという選択をできる関係性に。

「そんな能力を社員一人ひとりが持つようになってしまったら、会社からすぐに独立されてしまうじゃないか?」と思う方もいるかもしれませんが、むしろそれでいいと思っています。ドンドン職業選択の自由を与えていくべきなのでしょう。

これは、夫婦関係で例えるとわかりやすいのかもしれません。

夫がサラリーマンで妻が専業主婦というよりも、共働きなど何かしらの形で互いに経済的に独立していて(独立しようと思えばいつでもできる能力を互いに持っていて)、それでも2人で一緒の道を歩むと決心した男女の方が今の時代はどう考えても健全ですよね。

経済的に独立できなかったからという理由で、好きでもない旦那さんと別れることができなかったっていうことが一番あってはならないこと。

他にも以前書いた、「ソロクライマー」の話にも近いのかもしれません。

参考:チームでより高い山に登るために。「ソロで生きられる力」を身につける重要性。 | 隠居系男子

一人で生きていくポテンシャルがない人は雇いたくない。

去年、会社を立ち上げたタイミングで「ベンチャーなのに、新卒2人もよく雇うね!」頻繁に言われたんですが、僕はそこの迷いはなかったです。なぜなら、彼らは一人で生きていけるような人材になると思ったから。

現に、今はふたりとも立派に一人で仕事をまわすことできるようになってきていて、自分で自分の給料の分の売上もしっかりと立てています。十分に一人で生きていけるだけの能力を兼ね備えている。(もちろん社会人として、まだまだな鍛えないといけない部分も多々ありますが…)

逆に言うと、今後将来的に自分一人で生きていけそうなポテンシャルがない人は、どれだけ社会人経験があり分業制の中で特筆した能力があったとしても、うちの会社では雇いたいとは思いません。

それが会社組織として本当に健全な姿かどうかはわかりませんが、これからの時代の働き方がそういう形へと変化していくという確信があるからです。

最後に

これからいつ何が起こったとしても、一人で生きてけるだけの能力があり、一人で生きていくだけの覚悟もあって、さらにそれを実行にうつせる人。

「それでも、このメンバーと一緒に仕事をしたい!」と思う関係性の中で、会社を大きくしていくことができればいいなと思っています。

何度もこのブログで書いてきていますが、結局「何をやるかじゃなくて、誰とやるか」なんだと。

参考
手段やプロセスを楽しむとは、理想的な暮らしをおくること。 | 隠居系男子

若いうちに貯めておくのは「共感」であって「お金」ではない。 | 隠居系男子

さて、Waseiという会社として次のフェーズに進むために、そろそろ採用を徐々に始めていきたいと思っているので、もしこんな会社に興味があるよという方がいれば、何かしらの形で僕にご連絡いただけると嬉しいです。

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

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